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白熱の男子カーリングは紙一重の決着! ロコ・ソラーレが連覇狙うコンサドーレを撃破し、涙の決勝進出! 男女アベックVのチャンス【日本選手権】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.02.08

男子カーリングはロコ・ソラーレが劇的勝利を飾り、初の決勝進出を果たした。(C)JCA/H.IDE

男子カーリングはロコ・ソラーレが劇的勝利を飾り、初の決勝進出を果たした。(C)JCA/H.IDE

 大接戦のゲームは紙一重の差で決着した。

 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の日本代表選考に関わるカーリングの日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)は2月8日、男子の準決勝が行なわれた。2次リーグ3位通過のロコ・ソラーレが同2位のコンサドーレを5対4で撃破し、明日9日の決勝に初めて進出を果たした。初優勝を狙うロコ・ソラーレは、同1位のSC軽井沢クラブと激突する。
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 第1エンドは互いに相手ストーンを弾き出す展開が続いて無得点。第2エンドは先攻のロコ・ソラーレがハウス手前に置かれたガードストーンを弾くテイクショットでスチールのチャンスだったが、コンサドーレのフォース清水徹郎が正確なショットで相手の石を外に弾き出し、再びブランクエンドに。緊迫した攻防が続いた。

 試合が動いたのは第4エンド。黄色ストーンのコンサドーレはサード阿部晋也が相手と自チームのストーンのわずかな間をすり抜け、ハウス内に石を2個とどめる好ショット。一方、ロコ・ソラーレのフォース前田拓海も負けじと緻密ショットで狭いスペースを射抜きナンバー1の位置にとどめたが、直後に36歳のベテラン清水が冷静にハウス中心部に石を置くドローショットを決め、コンサドーレが欲しかった1点を奪う。

 直後の第5エンドは前田がやり返すかのようにドローを決め、ロコがすぐさま同点に追い付く。続く第6エンドはハウス内に黄色ストーンが2つ置かれた状況で、ロコ・ソラーレ前田の2投目。22歳の若き司令塔はダブルテイクアウトを狙ったが、無情にも自軍ストーンは相手の石に触れることなく失敗に終わると、想定外の結果に前田は思わず天を仰いだ。逆に3点を取る絶好機を得たコンサドーレは、このチャンスを清水がしっかりドローで決め大きな追加点。ロコ・ソラーレにとってはあまりに痛い失点となった。

 第7エンドはミスを挽回するかのように前田が渾身のダブルテイクで2点を挙げ、ロコ・ソラーレが1点差に迫る。そして第9エンドで、コンサドーレの清水が2投目でショットミスしてしまい、ロコがスチールに成功。4対4の同点に再び追いついた。

 決着がついたのは最終の第10エンドだ。互いにハウス中心部に両チームの石を1個ずつ置いたなか、コンサドーレ清水のラストショットは円中心に近づくも、肉眼では判断できず。最後はメジャー計測で、ナンバー1ストーンはロコ・ソラーレに軍配が上がった。

 最後の最後で劇的な逆転勝利を掴むと前田の目からは涙がこぼれ落ち、スタッフ席に座っていたロコ・ソラーレの代表理事を務める本橋麻里さんも、両手で顔を押さえて号泣した。
 
 今大会の優勝チームはカナダ・ムースジョーで開幕する世界選手権(現地3月29日~4月6日)と9月のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪代表候補決定戦の出場権を得る。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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