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モータースポーツ

F1ドライバーの〝言葉狩り〟進めるFIAにメカニックが私見「ガレージで暴言を聞いても『なんて意地悪なんだ!』とは決して思わない」

THE DIGEST編集部

2025.02.10

フェルスタッペンのレッドブル加入当初からチームを支えるニコラス氏。(C)Getty Images

フェルスタッペンのレッドブル加入当初からチームを支えるニコラス氏。(C)Getty Images

 FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は現在、F1ドライバーの言葉遣いへの取り締まりを強化する姿勢を見せており、2023年には不適切な言動や行動に対して制裁を科す規定を導入。昨季はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が記者会見で不適切発言をしたとして社会奉仕活動を命じられたほか、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がイベントで同じく不適切なワードを使用したとして執行猶予付きの1万ユーロ(約157万円)の罰金が科せられた。

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 またスレイエム会長は昨年9月に専門メディア『Motorsport.com』で配信されたインタビューの中で、F1の統括団体であるFOMに対してテレビ放送に乗せるドライバーの暴言を最小限に抑えることを要求したと明かした。これにはファンのみならず、F1ドライバーの選手会組織であるGPDAからも反発の声が上がっていた。

 レッドブルのメカニックを10年務めているカラム・ニコラス氏は現地2月8日配信のポッドキャスト番組『talkSPORT Driving』に出演。「レース中にドライバーが様々な暴言を使うのは、本当に大きなプレッシャーにさらされているからだ。(メカニックとして)ガレージで座っている時にそれらの(汚い言葉遣いの)コメントを聞いても『ああ、ドライバーはなんて私たちに意地悪なんだ!』とは決して思わない」と当事者として不快な気持ちになることは無いと語った。

 またスレイエム会長がドライバーの無線での暴言によって子どもへの悪影響があると主張していることについても、「スターたちはよく『ロールモデルとしての責任がある』と言われるが、親として(子どもに分別を教える)責任があると思っている。親が責任を負うべきであり、他の誰かにその役割を期待すべきではないと思う」とニコラス氏。「言葉だけでは全てを語ることはできない。ある瞬間には適切で、次の瞬間には不適切なんだ。いつも6歳の娘にそう言っているんだ」と私見を述べた。

 スレイエム会長はこのほど開催されたFIAのオフィシャルサミット内で、チーム無線での暴言の公開を制限、あるいは完全に止める可能性を示唆したと『SoyMotor.com』が報じている。ドライバーのヘルメットの中をほぼリアルタイムで感じることができるチーム無線はテレビ中継の大きな見どころ。FIAの判断次第でF1の楽しみ方が少し変わるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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