現地時間2月9日に行なわれたバレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガの2024-25シーズン後半第8節は、日本代表の石川祐希(ペルージャ)、大塚達宣(ミラノ)と垂水優芽(チステルナ)の日本人3選手が躍動した。レギュラーシーズンは残りわずか。3者揃ってのプレーオフ出場へ期待が高まる。
【動画】石川祐希が敵チーム関係者をも唸らせる好パフォーマンス 石川が所属する首位シル スーザ ヴィム・ペルージャは、9位ユアサバッテリー・グロッタッツォリーナとアウェーで対戦し、セットカウント3-1(25-17、23-25、25-16、25-23)で連勝を「2」とした。開幕15連勝の後、リーグ戦で2連敗を喫して迎えたコッパイタリアは準決勝で頓挫。前節で白星を取り戻して、昇格クラブの本拠地へ乗り込んだ。ペルージャのあるウンブリア州と隣接するマルケ州の小さな町のクラブは、シーズン前半を全敗で終えるも後半は5勝2敗と大躍進中。1年半前に改築されたばかりの会場に、現住人口3,214人(2024年1月1日現在)を上回る観客3,692人が詰めかけた。
石川は公式戦6試合連続の先発出場。第1セット序盤にエース1本を含むサーブで均衡を破ると、後半にはワンハンドでリバウンドに反応した直後、素早くレフトへ移動して自ら追加点を挙げる。終盤に再びレフト攻撃で奪取したセットポイントをアウトサイドヒッター(OH)ポーランド代表カミル・セメニウクのエースでものにして試合を先行した。第2セットを石川のこの日2本目のエースでスタートさせたペルージャだったが、相手のサーブに苦戦し最大4点のビハインド。終盤に背中を捉えるもタッチネットや誤打の後、エースを許してセットを譲り渡した。
だが、第3セット途中に相手セッターが負傷で交代するや、ブロックを量産しながら大差で白星に王手。続く第4セットは、オポジット(OP)元チュニジア代表ワシム・ベンタラのバックアタック、石川の強烈なクロス弾にミドルブロッカー(MB)イタリア代表ロベルト・ルッソのブロックで前半に3連続得点。リードを守って20点台に乗せたところで、石川に替えて本格復帰が間近のOHウクライナ代表オレフ・プロトニスキを後衛へ投入する。ペルージャは最終局面で誤打とレセプションのミスなどで足踏みするが、相手の猛追を振り切り4週間ぶりに連勝を取り戻した。
石川は12得点(アタック9.エース3)。前節に続いてミスと被ブロックともに「0」で終え、アタック決定率69%を記録した。中継で実況解説を務めたグロッタッツォリーナの広報担当リッカルド・ミヌッチ氏は、第1セットに放った5打をすべて得点へ変えるなどブロックを翻弄した背番号14の攻撃を、「僅かな隙間があれば見逃さず、コースを完璧に抑えても空中で判断して打球を変える。百戦錬磨の達人技だ」と絶賛した。
ペルージャはこの勝利で3位以上でのプレーオフ出場を確定させた。不振の後に速さを取り入れた攻撃へ戦略転換したアンジェロ・ロレンツェッティ監督はクラブ公式インタビューで、「昨季も構想はあったが、チームは結果を出せていたためメカニズムを変えることを避けた。今回は不調な期間があり、方針変更を選択した。フィットするまで時間が必要。結果につながらなければ、この変革が原因だと非難されるだろう。けれど、チームはページをめくることを決断し、それに挑んでいる」とコメントした。
また、MBルッソは、「練習で、チームはリードブロックの精度を上げることに取り組んでいる」と定評のある武器のブラッシュアップを試みていることを明かした。グロッタッツォリーナ戦では、同選手の6本を筆頭にチーム全体16本を記録して成果を発揮。シーズンのクライマックスへ向けてバージョンアップを狙うトップチームの中で、石川がどんな進化を遂げるのか注目したい。
【動画】石川祐希が敵チーム関係者をも唸らせる好パフォーマンス 石川が所属する首位シル スーザ ヴィム・ペルージャは、9位ユアサバッテリー・グロッタッツォリーナとアウェーで対戦し、セットカウント3-1(25-17、23-25、25-16、25-23)で連勝を「2」とした。開幕15連勝の後、リーグ戦で2連敗を喫して迎えたコッパイタリアは準決勝で頓挫。前節で白星を取り戻して、昇格クラブの本拠地へ乗り込んだ。ペルージャのあるウンブリア州と隣接するマルケ州の小さな町のクラブは、シーズン前半を全敗で終えるも後半は5勝2敗と大躍進中。1年半前に改築されたばかりの会場に、現住人口3,214人(2024年1月1日現在)を上回る観客3,692人が詰めかけた。
石川は公式戦6試合連続の先発出場。第1セット序盤にエース1本を含むサーブで均衡を破ると、後半にはワンハンドでリバウンドに反応した直後、素早くレフトへ移動して自ら追加点を挙げる。終盤に再びレフト攻撃で奪取したセットポイントをアウトサイドヒッター(OH)ポーランド代表カミル・セメニウクのエースでものにして試合を先行した。第2セットを石川のこの日2本目のエースでスタートさせたペルージャだったが、相手のサーブに苦戦し最大4点のビハインド。終盤に背中を捉えるもタッチネットや誤打の後、エースを許してセットを譲り渡した。
だが、第3セット途中に相手セッターが負傷で交代するや、ブロックを量産しながら大差で白星に王手。続く第4セットは、オポジット(OP)元チュニジア代表ワシム・ベンタラのバックアタック、石川の強烈なクロス弾にミドルブロッカー(MB)イタリア代表ロベルト・ルッソのブロックで前半に3連続得点。リードを守って20点台に乗せたところで、石川に替えて本格復帰が間近のOHウクライナ代表オレフ・プロトニスキを後衛へ投入する。ペルージャは最終局面で誤打とレセプションのミスなどで足踏みするが、相手の猛追を振り切り4週間ぶりに連勝を取り戻した。
石川は12得点(アタック9.エース3)。前節に続いてミスと被ブロックともに「0」で終え、アタック決定率69%を記録した。中継で実況解説を務めたグロッタッツォリーナの広報担当リッカルド・ミヌッチ氏は、第1セットに放った5打をすべて得点へ変えるなどブロックを翻弄した背番号14の攻撃を、「僅かな隙間があれば見逃さず、コースを完璧に抑えても空中で判断して打球を変える。百戦錬磨の達人技だ」と絶賛した。
ペルージャはこの勝利で3位以上でのプレーオフ出場を確定させた。不振の後に速さを取り入れた攻撃へ戦略転換したアンジェロ・ロレンツェッティ監督はクラブ公式インタビューで、「昨季も構想はあったが、チームは結果を出せていたためメカニズムを変えることを避けた。今回は不調な期間があり、方針変更を選択した。フィットするまで時間が必要。結果につながらなければ、この変革が原因だと非難されるだろう。けれど、チームはページをめくることを決断し、それに挑んでいる」とコメントした。
また、MBルッソは、「練習で、チームはリードブロックの精度を上げることに取り組んでいる」と定評のある武器のブラッシュアップを試みていることを明かした。グロッタッツォリーナ戦では、同選手の6本を筆頭にチーム全体16本を記録して成果を発揮。シーズンのクライマックスへ向けてバージョンアップを狙うトップチームの中で、石川がどんな進化を遂げるのか注目したい。