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格闘技・プロレス

BC分裂で創設以来初の日本人独占ユニットへ!EVIL「ゲイブちゃん!邪魔なんだよ、オマエみたいなクズはよ!」

どら増田

2025.02.14

ゲイブがまたもや不屈の新日本魂を爆発させて、死闘を展開したが…。写真:新日本プロレスリング

ゲイブがまたもや不屈の新日本魂を爆発させて、死闘を展開したが…。写真:新日本プロレスリング

 事件は新日本プロレス2.11大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競競技場大会で行なわれたIWGP GLOBAL ヘビー級選手権試合の試合後に起こった。この試合は、1.4東京ドーム大会ではデビッド・フィンレーに、IWGP GLOBAL人気急上昇中のBC WAR DOGSゲイブ・キッドが挑戦したのだが、ゲイブがまたもや不屈の新日本魂を爆発させて、死闘を展開。試合はゲイブがひるまずラリアット。そしてO‐KNEEを発射するが、辻はカウンターのジーンブラスターを炸裂させる。ここでダブルダウンとなり、ダウンカウントが数えられる。カウント9で辻は立ち上がろうとするも、前のめりに倒れ込み、ここで10カウントのゴングが打ち鳴らされる。

【画像】新日本の歴史を作ってきたレジェンドレスラーたちが集結
 倒れながら2人が何やら話し、ゲイブがエルボーを放ったところで、でH.O.T勢が乱入し、辻にストンピングを乱打。そして場内が暗転し、EVILの入場テーマが鳴り響く。その中をEVILがディック東郷を引きつれ、いつめのように真っ黒なTシャツ姿で入場。H.O.Tのメンバーたちは辻を捕らえた状態で、EVILたちを迎え入れる。

 しかし、EVILは成田から改良型プッシュアップバーを取り上げ、放り投げる。そしてEVILが辻の手を握って起こすと、場内はどよめきに包まれる。だが次の瞬間、EVILは辻に不意打ちのEVILを炸裂。場内がブーイング、そして「帰れ」コールに包まれる中、今度はEVILと東郷が同じバレットクラブのゲイブを起こす。しかし、EVILと東郷がゲイブを捕らえると、成田が改良型プッシュアップバーで殴打。そしてダブル・クロスでKOに追い込む。

 ここでEVILがマイクで「オイ、辻! 辻、オマエ、助けてもらえると思ったか? 残念だったな! ハッハッハッ!(場内ブーイング)。オマエのそのダメージを負った姿、よく似合ってるよ、コノヤロー(場内ブーイング)。いいか、これがよ、オマエの現在であり、未来の姿だ、アア、オイ?」と辻を罵倒すると、返す刀でゲイブに「それからよ、ゲイブちゃん!オマエに一言、言いに来たんだよ。邪魔なんだよ、オマエみたいなクズはよ!(場内ブーイング)。いいか、フィンレーにも言っとけよ!いいか、今日かぎりで、オマエらBC WAR DOGSは、バレットクラブ追放だ、コノヤロー!(場内どよめき)。こんなよ、クソ会社にコビ売ってる連中はよ、バレットクラブにはいらねんだよ、コノヤロー!わかったか、よく、覚えとけ~!!」続いてH.O.Tはゲイブをストンピングで袋だたきにする。すかさず放送席のクラーク・コナーズが救出しようとするも、成田が改良型プッシュアップバーで殴打して花道を引き上げた。

 バックステージで成田は「オイオイオイオイ! ゲイブよぉ、それとWAR DOGS。EVILがなぁ、リングで言った通りだ。テメーらバレットアリーナ追放だよ。ゲイブ、テメーのヒーロー気取りにはもうウンザリなんだよバーカ!」と言うと、EVILは「オイ、俺はよぉ、辻にひと言言っといてやるよ。オメーの時代は一生来ねえ。何でかわかるか?過去、現在、未来、全て俺の時代だからだ、この野郎。オメーと俺らじゃ役者が違うんだよ。よく覚えとけ!」とコメント。コメントだけを聞くと、EVILは辻、成田はゲイブを狙っていくことになりそうだ。

 今回のWAR DOPS追放前までは、H.O.T、WAR DOGS、KENTA、石森太二、チェーズ・オーエンズらのユニット内ユニットに属さない3派に分かれていた。EVILからすればかつてのパートナーで、天敵でもあるSANADAのWAR DOGS入りも、ゲイブの新日本も許せなかったのかもしれない。

 バレットクラブは2013年5月にプリンス・デヴィッド(フィン・ベイラー)をリーダーとしたヒールユニットとして、カール・アンダーソン、タマ・トンガとともに設立。その後、バッドラック・ファレ、ヤングバックスが合流。年末にはドグ(ルーク)・ギャローズも合流し、アンダーソンとの名物タッグを結成する。2014年4月になるとデヴィッドのWWE入りに伴う退団により、入れ替わるかのようにAJスタイルズが新リーダーとして加入する。5月には初の日本人メンバー高橋裕二郎がCHAOSを裏切って電撃移籍。11月にはこれまで日本ではベビーフェイスだったケニー・オメガが加入し周囲を驚かせた。

 2015年1月にはコーディー・ローデス(Cody)が加入。バレットクラブは あのWWEからも注目されるような世界的なユニットに成長していく。一時はBCのTシャツがWWEの中継に映り込んでいたこともあった。これは'90年台にWCWと新日本から世界を席巻したnWo以来の快挙である。10月にはオーエンズが加入。

 2016年1月にはAJのWWE入りに伴って、ケニーが新リーダーとなり、アンダーソン&ギャローズもWWEに移籍してしまう。4月にはタマのタンガ・ロアが加入。アメリカでは、アダム・コール、ハングマン・ペイジらが続々とBC入りをする。12月にはコーディーが日本でも正式にBC入り。

 2017年5月にはマーティ・スカルが加入し、ジュニア戦線で活躍。9月にはタマ、タンガの義弟であるヒクレオも加入した。しかし2017年になると、1月からBC内に不穏な動きが起こり、ケニー&ヤングバックス派と、トンガ3兄弟のG.O.D派に分かれてしまう。そんな中、5月に石森太二、CHAOSを裏切ったジェイ・ホワイトが加入し、ジェイがリーダーとなり、ケニーらThe Eliteのメンバーはバレットクラブという名前に拘らない道を選択。これが現在のAEWへと発展していく。

 2019年にKENTAが電撃加入。コロナ禍に入った2020年7月にはEVILが内藤哲也を裏切る形でBC入り。EVILの参謀役としてディック東郷も加入。その後、SHO、金丸義信、成田蓮も前ユニットを裏切ると、バレットクラブ日本人ユニットH.O.Tを結成。2024年にはジェイのAEW移籍に伴って、デビッド・フィンレーが彗星の如く新リーダーとなり、バレットクラブを引っ張って来たが、H.O.Tとの距離感は正直、不穏なものがあった。

 ただ新日本が育てた外国人選手のユニットだっただけに、設立以来初の日本人レスラーのみとなって、バレットクラブとしての存在感を出せるかは微妙なところ。まずはケンカを売られたフィンレーのコメントに注目したい。

文⚫︎どら増田
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