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フィギュア

飲酒行為を謝罪、セクハラ騒動から再起を誓う“キム・ヨナの後継者”。気になる韓国メディアの評価「紆余曲折を経て…」【フィギュア四大陸選手権】

THE DIGEST編集部

2025.02.21

韓国のイ・ヘインは久々に国際試合に出場する。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

韓国のイ・ヘインは久々に国際試合に出場する。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

“未成年セクハラ騒動”からの再起を誓っている。

 2月20日より韓国・ソウルで開幕したフィギュアスケートのISU(国際スケート連盟)公認大会「四大陸選手権」。同21日からは女子ショートが始まり、日本からは樋⼝新葉、千葉百⾳、松⽣理乃の3人が出場する。その一方で、韓国からは「キム・ヨナの後継者」のひとりと呼ばれた19歳のイ・ヘインが再び氷上の舞台に帰ってきた。
【画像】日本人選手と仲良しショット、キュートな制服風衣装も…“韓国の至宝”イ・ヘインの素顔

 2023年に埼玉で開催された世界選手権で銀メダルを獲得し、2連覇を飾った坂本花織と一緒に表彰台に立ったイ・ヘイン。大きな飛躍を遂げた彼女は韓国スケート界を代表する選手として、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の最有力候補だった。

 ところが昨年5月、誰も予想しない事件が起こる。イ・ヘインはイタリア・ヴァレーゼで行なわれた代表合宿に参加した際、別の女子シングル選手と宿舎で飲酒した事実が発覚。加えて、未成年で異性の後輩選手にセクハラ行為をした衝撃的事実も明らかになった。これを受け、韓国スケート連盟はイ・ヘインに対して3年間の国家代表資格停止処分を決定。トップスケーターの不祥事は、国内外で大きな波紋を呼んだ。

 ただ、イ・ヘインは飲酒行為の事実こそ認めて謝罪したものの、セクハラ疑惑に関しては強く否定。被害者とは恋愛関係にあるとして、裁判所に懲戒の効力停止という仮処分を申請した。すると、11月にソウル東部地裁がこれを認め、イ・ヘインの大会出場への道が開けた。そして、12月1日に行なわれた国内大会の女子シングルで190.64点で5位に食い込んだイ・ヘインは、四大陸選手権への出場権を掴み取った。

 4月で20歳を迎える若きスケーターにとって、今大会が重要な復帰戦であることは間違いない。韓国のスポーツメディア『MK Sports』は、前日練習(20日)を終えたイ・ヘインを直撃しており、「ファンのために良い姿をお見せできるように頑張ります」と意気込む彼女のコメントを紹介。「イ・ヘインの笑顔を見るのは久しぶりだ。紆余曲折を経て、太極旗を掲げて四大陸選手権に出場することになった彼女は善戦を約束した。競技場でファンと再会できることを嬉しく思うと満面の笑みを浮かべた」と、リラックスした表情をレポートしている。
 
 2年前の同大会でキム・ヨナ以来、14年ぶりに韓国に金メダルをもたらしたイ・ヘインは熱い視線を注ぐ地元メディアに対し、「多くの人の前でスケートについて話すことができて幸せです」と答え、「多くの優秀な選手たちと一緒に競争することだけでも私は幸せですし、嬉しいです。練習してきたことを信じて最後まで最善を尽くします」とうなずいた。

 一時的に選手資格を回復したイ・ヘインだが、懲戒処分の無効を確認する訴訟は現在も進行中とのこと。絶望視されたミラノ・コルティナ五輪への出場を、自らの力で事態を好転させることができるのか注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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