3月13日、東京両国国技館でプロボクシングのWBC・WBA 世界フライ級王座統一戦が行なわれ、WBC王者の寺地拳四朗(BMB)がWBA王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に12回TKO勝利を収めた。寺地はこれでライトフライ級に続き2階級で統一王者に輝いた。
【動画】寺地拳四朗がユーリ阿久井政悟に終盤の猛攻でTKO勝利
試合最終盤に仕掛けた決死のラッシュで、寺地が勝利を掴んだ。
12ラウンド開始直後はそれまで同様、寺地が左に回りながら両者パンチを繰り出すという攻防が展開された。しかし、30秒が経過するタイミングで突如として寺地が阿久井との距離を詰め、前に出ながら顔面やボディに左右の連打をヒットさせていく。阿久井はこれに応戦しながらも圧力に屈し、ロープを背負った後、たまらずクリンチ。だが、ブレイク後も寺地が踏み込みながら的確なパンチを当て続けていき、阿久井が後ろに下がる動きをみせたところでレフェリーが割って入り、決着のゴングが打ち鳴らされた。
試合序盤からは阿久井が互角以上のファイトを繰り広げ、9ラウンド終了直後、判定で優位の状況を感じ取るかのように右手を軽く上げる仕草を見せている。その試合展開から寺地が捨て身の猛攻で最終ラウンドにひっくり返すという、劇的な幕切れとなった。
この激闘は米メディア『The Ring』でも報じている。同メディアは現地時間3月13日、公式サイト上において、「ケンシロウ・テラジが逆転でセイゴ・アクイを破った」とレポートするとともに、内容を「年間最高試合級の一戦」と評した。
最終ラウンドの攻防について同メディアは、「テラジはこれまでとはまったく違うエネルギーを前面に出した。KOを狙っていた。テラジのペースは容赦なく、疲れ果てたアクイは試合終了まで惰性で持ち堪えようとした」などと綴り、続けて、壮絶なラストシーンを回想している。
「テラジの猛攻は止まらなかった。ロープ際での連打に耐えきれず、アクイはリング中央に移動。しかし、そこへテラジが追いすがり、強烈な右ストレートを炸裂させると、アクイは大きくふらついた。ここでレフェリーが試合を止め、テラジのTKO勝利が確定した」
また同メディアは、劣勢から勝利を掴んだ統一王者に対し、「テラジが2本のベルトを手にするには、何か決定的な一撃が求められた。彼はアクイの猛攻を耐え抜いただけでなく、それを上回るものを示した」と称えている。
寺地の諦めない気持ち、そして勝ちへの執念が最後まで原動力となり、王座統一が成し遂げられた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】格の違いをみせた井上尚弥のKOシーンをプレイバック
【記事】「井上尚弥に勝てるのはMJだけ」「日本でもどこでもやる」ピカソ戦が消滅? 5月対戦が急浮上アフマダリエフ陣営が示唆「すべてが明らかになりつつある
【動画】寺地拳四朗がユーリ阿久井政悟に終盤の猛攻でTKO勝利
試合最終盤に仕掛けた決死のラッシュで、寺地が勝利を掴んだ。
12ラウンド開始直後はそれまで同様、寺地が左に回りながら両者パンチを繰り出すという攻防が展開された。しかし、30秒が経過するタイミングで突如として寺地が阿久井との距離を詰め、前に出ながら顔面やボディに左右の連打をヒットさせていく。阿久井はこれに応戦しながらも圧力に屈し、ロープを背負った後、たまらずクリンチ。だが、ブレイク後も寺地が踏み込みながら的確なパンチを当て続けていき、阿久井が後ろに下がる動きをみせたところでレフェリーが割って入り、決着のゴングが打ち鳴らされた。
試合序盤からは阿久井が互角以上のファイトを繰り広げ、9ラウンド終了直後、判定で優位の状況を感じ取るかのように右手を軽く上げる仕草を見せている。その試合展開から寺地が捨て身の猛攻で最終ラウンドにひっくり返すという、劇的な幕切れとなった。
この激闘は米メディア『The Ring』でも報じている。同メディアは現地時間3月13日、公式サイト上において、「ケンシロウ・テラジが逆転でセイゴ・アクイを破った」とレポートするとともに、内容を「年間最高試合級の一戦」と評した。
最終ラウンドの攻防について同メディアは、「テラジはこれまでとはまったく違うエネルギーを前面に出した。KOを狙っていた。テラジのペースは容赦なく、疲れ果てたアクイは試合終了まで惰性で持ち堪えようとした」などと綴り、続けて、壮絶なラストシーンを回想している。
「テラジの猛攻は止まらなかった。ロープ際での連打に耐えきれず、アクイはリング中央に移動。しかし、そこへテラジが追いすがり、強烈な右ストレートを炸裂させると、アクイは大きくふらついた。ここでレフェリーが試合を止め、テラジのTKO勝利が確定した」
また同メディアは、劣勢から勝利を掴んだ統一王者に対し、「テラジが2本のベルトを手にするには、何か決定的な一撃が求められた。彼はアクイの猛攻を耐え抜いただけでなく、それを上回るものを示した」と称えている。
寺地の諦めない気持ち、そして勝ちへの執念が最後まで原動力となり、王座統一が成し遂げられた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】格の違いをみせた井上尚弥のKOシーンをプレイバック
【記事】「井上尚弥に勝てるのはMJだけ」「日本でもどこでもやる」ピカソ戦が消滅? 5月対戦が急浮上アフマダリエフ陣営が示唆「すべてが明らかになりつつある