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前評判を覆す好走! 予選5番手の角田裕毅、開幕初日からの好結果に「車は本当に良好」と手応え! 専門メディアは「驚きのタイム」

THE DIGEST編集部

2025.03.15

今季のF1グランプリ開幕戦で角田が予選5番手の躍進を見せた。(C) Getty Images

 ついに2025年のF1が開幕。第1戦オーストラリア・グランプリは3月15日、FP3と予選が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ(以下レーシングブルズ)の角田裕毅はQ3進出を果たし、1分15秒670で5番手につけた。

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 14日には2度のフリー走行(FP1、2)が実施され、角田はFP1で23周回を重ねて全体11番手となる1分18秒061のベストタイムを計測すると、続くFP2(29周)では1分16秒784で4番手という好ポジションにつけた。
 

 合同テスト後は全体的にやや悲観的な展望だったことを考えれば、驚くほどの好結果を残した初日。角田は「素晴らしい1日であり、間違いなく良いスタートとなりましたが、明日、特に予選では、他のチームもペースを上げてくると確信しています。車は本当に良好で、バランスにも大きな問題はありませんでした」と振り返りながら、今後のセッションに向けては冷静な見方を示している(イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』より)。

「集中力を保つ必要があります。ライバルとは接近しており、0.005秒の違いで順位が変わる可能性があります。他のチームでは、ウィリアムズとハースはとても強そうです。彼らは今日のFP2で、おそらく別のプログラムを実施していたのだと思っていますが、現時点では我々が先行しているので、これをポジティブに捉えて、楽しみながら、全力で攻めます」

 また、F1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、ライバルとなるチームを訊かれて「間違いなくウィリアムズですね。彼らは速そうです。アルピーヌも同様ですね」と、この先には多くの乗り越えなければならない壁があることを示唆した。

 一方、チームメイトのアイザック・ハジャーもFP1で9番手(1分17秒847)、FP2で6番手(1分17秒019)と、ルーキー勢の中ではトップとなるなど、角田と比べても遜色のない好結果を残したが、彼は『F1.com』に対して「ユウキがそばにいてくれるのは本当に心強いし、それによって僕は速くなり、成長できていると感じている」と、先輩への信頼の厚さを強調している。

 両ドライバーの好スタートを受けて、レーシングディレクターのアランン・パーメインは、「我々にとっては通常通りの金曜日だったが、とても上手くいった。予定したプログラムを無事に終えることができ、とても満足している。特別なことは何もしていないが、両ドライバーは車のバランスに満足していた。FP2ではミディアムタイヤとソフトタイヤを使用し、その後はミディアムタイヤでロングランを行なった。明日も生産的な1日になることを期待している」と、 終始ポジティブなコメントを残した。
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計測タイムに欧州各国メディアも驚き