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【F1】ローソンは「ドライタイヤで2番目に速かった」とホーナー代表が擁護。リタイヤが決まったクラッシュについても「スピンを責めるのは難しい」

THE DIGEST編集部

2025.03.18

開幕戦でクラッシュを喫したローソン(左)を擁護したホーナー代表(右)。(C) Getty Images

 F1開幕戦オーストラリアGP決勝が3月16日に開催され、今季からレッドブルの正ドライバーとなったリアム・ローソンはクラッシュを喫しリタイヤした。悔しいデビュー戦となったローソンだったが、同チームのクリスチャン・ホーナー代表はこのクラッシュを擁護した。

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 フリー走行からマシントラブルに見舞われ、予選ではQ1でミスを犯し18番手グリッドとなったローソン。決勝直前にはリアウイングなどの交換を行なったためピットレーンスタートとなった。

 ウェットコンディションで迎えた決勝レースではフォーメーションラップでルーキーのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)がスピンしリタイヤ。レーススタート後も1周目でジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)がクラッシュ、昨季のオーストラリアGPウィナーのカルロス・サインツ(ウイリアムズ)もセーフティカー先導中にスピンし姿を消した。

 入賞へ向け順位を上げたいローソンだったが中団勢をなかなかオーバーテイクできず。44周目にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がスピンしコースアウトした局面では雨用タイヤに替えるドライバーもいたが、ローソンはドライタイヤでのステイアウトを選択した。

 しかし雨量はさらに強まり、ステイアウト組も各車ピットインを余儀なくされるなか、47周目にローソンもついにクラッシュ。レッドブルでのデビュー戦をリタイヤという形で終えた。

 専門メディア『GPblog』によると、ホーナー代表はローソンをステイアウトさせ続けた判断について「オーバーテイクが難しいコースで、ポイント圏外だったから、リスクを冒して長く走らせた。ギャンブルして、もしかしたら上手くいくかもしれないと考えたんだ」と回答。クラッシュについては「ちょうど雨が強くなってきたところだった。最後のスピンを責めるのは難しい」とローソンのミスではないと説明した。

 また、今後についてポジティブな収穫もあったといい、「ドライタイヤでのベストタイムは1分22秒9でマックスの1分23秒0より速く、ランド(・ノリス/マクラーレン)の1分22秒1に次いで2番目に速かった。ドライでのペースがそれほど悪くなかったということだと思う」と振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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