モータースポーツ

【F1】角田裕毅を“昇格させなかった”レッドブル代表、開幕戦での角田の好走を認める「ルクレールより前にいたのは良かったね」

THE DIGEST編集部

2025.03.19

予選、決勝ともに好パフォーマンスを披露した角田。(C)Getty Images

 F1レーシングブルズの角田裕毅は3月16日に行なわれた開幕戦オーストラリアGP決勝を12位で終えた。予選での5番手グリッド獲得を含め、週末を通して印象的な走りを見せていた日本人ドライバーに、シニアチームであるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表から賛辞が送られた。

【画像】歴代の名車がずらり!!F1世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介!
 専門メディア『GPblog』によると、ホーナー代表は角田の開幕戦を振り返り、「レーシングブルズがスリック(晴れ用)タイヤからインターミディエイト(小雨用)タイヤに切り替えた場面をよく見ていたわけではないが、おそらくそこで勝機を逃したのだろう」と入賞圏外に終わったのがチームの戦略ミスによるものだとの私見を述べた。

 一方で角田自身の走りについては「とても良いレースをしたと思う」と称賛。「ある時点で(角田の順位を)確認したら、シャルル・ルクレール(フェラーリ)よりも前にいたんだ。それは良かったね」とトップドライバーをオーバーテイクするほどの好走を称えた。

 次戦以降に向けては「レーシングブルズは週末を通して、バランスの取れたクルマを持っていた。来週の中国でもそれが続くことを期待しているはずだ」とジュニアチーム首脳陣の考えを推し量った。

 昨オフにレッドブル昇格を角田と争い見事シートを勝ち取ったリアム・ローソンは予選で18番手グリッドに沈みピットレーンスタート。レースでは雨量の強まるなか、スリックタイヤでステイアウトし続けるギャンブルに出たものの、スピンを喫しクラッシュでリタイヤした。

 このローソンの悔しいレッドブルデビュー戦についてホーナー代表は「(クラッシュしたローソンを)責めるのは難しい」と擁護する姿勢を見せていたほか、「ドライタイヤでは2番目に速かった」とポジティブに振り返る場面もあったと同メディアは報じている。

 開幕戦から好走を見せた角田とここからの大きな成長を求められているローソン。両者の今後のシーズンをホーナー代表はどのように評価していくのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】角田裕毅が一時5番手に浮上したシーン

【動画】予選5番手に食い込んだ角田裕毅の走り!無線も絶口調

【画像】絶世の美貌を誇る米プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォトを一挙お届け!