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【F1】42ポイント差でマクラーレンを追うレッドブル、ホーナー代表は「2台が得点しなければ」と両タイトル獲得に向け“2人目”の重要性を強調

THE DIGEST編集部

2025.03.26

セカンドドライバーの重要性を語ったホーナー代表。(C)Getty Images

セカンドドライバーの重要性を語ったホーナー代表。(C)Getty Images

 F1レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は苦しい幕開けとなった今季のシーズンでコンストラクターズタイトル奪還の可能性は「絶対にないとは言わない」と語り、「2台のマシンが得点しなければならない」とあらためてセカンドドライバーの重要性を強調した。

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 4年連続のドライバーズチャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が開幕2戦で36ポイントを記録し、現在1位のランド・ノリス(マクラーレン)を8ポイント差で追いかける活躍を見せている一方で、相棒のリアム・ローソンはいまだノーポイント。早くもジュニアチームの角田裕毅(レーシングブルズ)との交代の報道まで出ている。

 現在コンストラクターズランキングでレッドブルは36ポイントを獲得し3位。1位マクラーレンとは42ポイント差、2位メルセデスとは21ポイント差であり、5位フェラーリも17ポイントにとどまっているものの、第2戦中国GPではルイス・ハミルトンがスプリントで優勝、決勝では2台とも失格処分を受けたが、トップチーム相応の速さ、ペースを見せており、ここからの巻き返しが予想される。

 また、昨季はフェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得した一方で相棒のセルジオ・ペレスが8位と低迷。シーズン序盤こそ前年からのマシンの戦闘力の高さが成績にも表れていたものの、中盤以降にはライバルが躍進。最終的にコンストラクターズタイトルをマクラーレンに譲る形となり、フェラーリにも上回られた。

 F1公式サイトは現地3月24日、ホーナー代表のコメントを紹介。「(コンストラクターズ)チャンピオンは非常に厳しい要求だ。それに挑戦するためには、マシンで大きな進歩を遂げる必要がある」と話す一方で「昨季、マクラーレンが証明したことのひとつは、シーズン序盤に問題があっても、(シーズン中のアップデートで)非常に高い競争力を獲得することができるということだ。ドライバーズランキングでは(ノリスとフェルスタッペンの差は)8ポイントだ」と、ここからの巻き返しは十分に可能であると説明した。

 また、マシンの改善に加えてセカンドドライバーの活躍が必須であるとホーナー代表。「2台のマシンが得点しなければならないが、そのことが昨季の我々を傷つけた」と今季も二の舞になるかもしれないと危機感を露わに。コンストラクターズはもちろん、ドライバーズタイトル獲得のためにもセカンドドライバーが上位にいる必要があるとし「チームにとって極めて重要なのは、両ドライバーができるだけ最前列近くで走行できるようにすることだ」とその重要性を語った。

 コンストラクターズランキングをリードしているマクラーレンは、ドライバーズランキング首位ノリスが開幕戦オーストラリアGP優勝を含む44ポイントを獲得している傍ら、チームメイトのオスカー・ピアストリも中国GPでの優勝など計34ポイントを稼ぐ盤石の体制を築いている。セカンドドライバーの座を得るのがローソンであれ角田であれ、レッドブルからは両ドライバーに可能な限り近づく活躍が求められることになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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