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【F1】「マックスがいなければ10番目」レッドブルの惨状を元アストン戦略担当がバッサリ、ドライバー選考にも「RBRの車で最速は誰か、見るべきだった」

THE DIGEST編集部

2025.03.27

ドライバーズランキングで2位につけているフェルスタッペン。(C)Getty Images

ドライバーズランキングで2位につけているフェルスタッペン。(C)Getty Images

 F1アストンマーティンでストラテジスト(レース戦略担当)を務めた経験のあるバーニー・コリンズ氏はこのほど専門番組『Sky Sports F1 Show』に出演し、レッドブルが「大きな問題を抱えている」との自論を展開した。

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 コリンズ氏はレッドブルがセルジオ・ペレスの後任としてリアム・ローソンを起用するに至ったプロセスに問題があった可能性を示唆。以下のように語った。

「誰が最もフロントの空力バランス感覚を持っているかを見極めるべきだったと思う。それがこの車の特徴(オーバーステア傾向)だと私たちは考えている。非常に直球勝負だと言える。(候補者)全員を古いレッドブルに1日乗せて、『この車で最速のラップタイムを出せるのは誰か』と見極めるべきだった。(レッドブルのマシンは)非常に特殊でレーシングブルズのマシンとは根本的に違うからだ」

 また、今季のローソンの苦戦はレッドブルのマシンでの走行経験が少なかったことが理由だと主張。ローソンが昨季旧車テスト(TPC)もフリー走行も行なわなかったのに対して、メルセデスはキミ・アントネッリに9000キロ以上のTPCの機会を与えたことで今季好スタートを切っているとしてチームの方針を以下のように批判した。

「クリスチャン(・ホーナー代表)に尋ねるべきなのは、なぜレッドブルはリアム・ローソンやその他の候補者にメルセデスと同様のプログラムを行なわなかったのかということだ。(もし実施していたら)現在よりもはるかに経験豊富な状態でマシンに乗り込むことができたはずだ」

 そして、現在のレッドブルはマックス・フェルスタッペンの実力に依存しているとコリンズ氏は考えており、「マックスがチームを離れたりレースに出場しなかった場合、レッドブルは現在10番目のチームだ」と大胆発言。「昨年チェコ(セルジオ・ペレス)がいた時、マックスがレースに出場しなかったら4番目のチームだと言ったことで批判されたが、現時点では10番目だ」とその評価を強調した。

 さらにセカンドドライバーの不振は、2人のドライバーの合計ポイントで決まるコンストラクターズランキングにも影響するとコリンズ氏。同ランキングの順位に応じてチームに与えられる賞金額がチームスタッフのボーナスに反映されるため、コンストラクターズランキングの低迷は現場の従業員にとって、ドライバーズランキングのそれ以上に深刻な問題だと語った。

構成●THE DIGEST編集部
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