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角田裕毅のレッドブル挑戦にF1関係者から賛否の声「ローソンが角田より速い可能性がある」「『RB21』をQ3に持っていくことができる」

THE DIGEST編集部

2025.03.27

日本GPでレッドブルに昇格すると報じられている角田。(C)Getty Images

日本GPでレッドブルに昇格すると報じられている角田。(C)Getty Images

 F1レッドブルが次戦日本GPからリアム・ローソンの代わりに起用すると報じられている角田裕毅(レーシングブルズ)が現在のレッドブルのマシン「RB21」をどこまで扱えるかについて、F1関係者の間で意見が分かれている。

【動画】角田裕毅がアンダーカットでアントネッリの前に出るシーン
 専門メディア『GPblog』に「角田がこれに喜ぶべきだとは思わない」と苦戦を予想するコメントを紹介されたのは元F1ドライバーのヤン・ラマーズ氏だ。「残念ながら、角田にとって非常に厄介な展開になるかもしれないと心配している」と語る同氏はローソンが開幕2戦のオーストラリアGP、中国GPに出走したことがなかった一方、日本GPでの出走経験はあるため、ローソンが鈴鹿サーキットを走った場合でも最初の2戦のような成績にはならないと予想。また、レーシングブルズの方が扱いやすいマシンであることから「リアム・ローソンが角田よりも速く走る可能性がある」と危惧した。

 一方で角田がレッドブルで活躍できる、との考えを示しているのが元ハースチーム代表のギュンター・シュタイナー氏だ。自身のポッドキャスト番組『The Red Flags Podcast and Vankah Hours with Guenther Steiner』に出演した同氏は「『RB21』をQ3に持っていくことができる」と断言し、以下のように続けた。

「ユウキは(キャリアの)最初こそ少し苦しんでいたが、今は落ち着いていて、速くて一貫性がある。直近の2レースは明らかに戦略のミスだった。現在は非常に良い(ドライバーだ)。精神的にとても強いと思う。チャンスを与えれば、あとは失うものは何もない」

「ユウキ・ツノダが来年レッドブルにいるとは思えないが、レッドブルで良い仕事をしたなら来季もそこ(レッドブル)にいるかもしれない。ユウキにチャンスを与えてくれ。失うものは何もない。レーシングドライバーであれば、(自分が)どこまでのことができて何ができないのか知りたいはずだ。(角田は)4年間平凡なキャリアを送ってきた。(今こそ)挑戦しなければならない」

 とはいえ、シュタイナー氏もローソンの日本での経験についても把握しており、「鈴鹿サーキットはローソンにとって未知の世界ではない。とても速いマシンであるスーパーフォーミュラでもドライブした。だからローソンが日本で復活する希望はある。それでもダメなら変えるほかない」とローソン続投の意見にも理解を示した。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田裕毅が一時5番手に浮上したシーン
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