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五輪金メダリストも使用…米サーフボードメーカーの有名ロゴをレディー・ガガの新アルバムに盗用? 商標権侵害で提訴、1億ドルの損害賠償も「お金が欲しいわけではない」

THE DIGEST編集部

2025.03.31

パリ五輪金メダリストのキャロライン・マークスもロスト・インターナショナルのサーフボードを使用している。(C) Getty Images

パリ五輪金メダリストのキャロライン・マークスもロスト・インターナショナルのサーフボードを使用している。(C) Getty Images

 米サーフボードメーカーのロスト・インターナショナルは、同社が2015年に米国で商標登録したロゴと歌手のレディー・ガガが発表した新アルバム『メイヘム』に使用されているデザインが類似しているとし、現地時間3月25日、米カリフォルニア地方裁判所に訴訟を起こした。
【画像】米サーフィンブランドのロゴ(上)とガガの新アルバム(下)が酷似?実際の写真

 米複数メディアの報道によると、同社はガガに商標権侵害で1億ドル(約150億円)の損害賠償を求めていると伝えられている。

 同社は共同創設者マット・ビオロス氏の愛称「Mayhem」のロゴを約40年近く、サーフボードやサーフィン用品などに使用し、日本を含む世界30カ国以上で販売。また15年には米国で「Mayhem」の商標を登録。現在はパリ五輪女子サーフィンで金メダルを獲得したキャロライン・マークスや東京五輪金メダリストのカリッサ・ムーア、世界的プロサーファーのヤゴ・ドラなど、多くのメダリストやプロサーファーが使用している有名サーフボードブランドだ。

 同件について共同創設者のビオロス氏は米紙『The Mercury News』の取材に応え、「私たちは、ほぼ40年間、毎日ここで…『...Lost Surfboards by Mayhem』のボードを作ってきた。サーファーは、企業のポップカルチャーと関わりたくないんだ。だから、ガガのような人たちが、メインストリームで僕の名前の入ったメイヘムのシャツを着て走り回っていたら、僕らがクールではなくなってしまう、反逆的でなくなってしまうんだ」と語った。
 
 また同氏は、ガガ陣営に連絡を取り、新アルバムのタイトルやグッズなどに自分のロゴを使用しないよう求めたが、彼女の弁護団からは「笑われた」と告白。その上で「これは白か黒かはっきりした問題。友好的に話し合い、静かに解決する方法を見つけたいと考えていた。しかし、私たちは法的手段を取らなければならなかった。私たちは商標を守らなければなりませんでした。これが私の人生なのです」と訴訟に至った経緯を説明した。

 1億ドルの損害賠償についても同氏は「彼女のお金が欲しいわけではない」とキッパリと否定し、「僕らの名前入りの商品を作らないでほしい。アンダーグラウンドで成功する小さなブランドであることに満足しているんだ」とコメント。同メディアは1億ドルの金額は衝撃を与えるために彼の弁護団が付け加えた金額であると伝えている。

 同メディアはガガの弁護士のコメントも同記事に掲載。「誰かが今、『メイヘム』という名前をめぐって根拠のない訴訟を起こし、彼女の成功を利用しようとしているのは残念だが、驚くには当たらない」と語っている。

 ガガが3月8日に発売した問題の『メイヘム』は、リリースと同時に全米・全英アルバム・チャート初登場で1位を獲得。すでに今年7月から世界ツアーを行なう予定となっている。同裁判がどのような展開を見せていくのか、今後の動向からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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