3月30日、春のスプリント王決定戦となる高松宮記念(GⅠ、中京・芝1200m)が行なわれ、単勝2番人気のサトノレーヴ(牡6歳/美浦・堀宣行厩舎)が差し切り勝ち。念願のGⅠタイトルを手に入れた。
【動画】今年の春のスプリント王はサトノレーヴ!激戦の高松宮記念をプレイバック
2着には後方から追い込んだ1番人気のナムラクレア(牝6歳/栗東・長谷川浩大厩舎)が入り、いったんは先頭に立った6番人気のママコチャ(牝6歳/栗東・池江泰寿厩舎)が3着に粘り込んだ。
金曜までの降雨で馬場状態が懸念され、また本週から移動策を3m外へ移してBコースが使用されることから、いわゆる馬場読みが非常に難しくなった今年。『良』で施行されたものの、やや時計がかかったのに加えて、インコースが予想以上に荒れていたことから、5着までを二けた枠順の馬が占めたように、結果的に外枠有利のトラックバイアスが少なからず影響するレースとなった。
確固たる逃げ馬が不在だったため、先行争いが注目されたが、初めてブリンカーをつけたビッグシーザー(牡5歳/栗東・西園正都厩舎)が掛かり気味に先頭を奪い、昨年のスプリンターズステークス(GⅠ、中山・芝1200m)を制したルガル(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)が2番手。昨年の覇者マッドクール(牡6歳/栗東・池添学厩舎)がそれらに続き、ママコチャとサトノレーヴは中団の後ろ目、ナムラクレアは定位置とも言える後方の13番手付近を追走した。
1000m通過が56秒7と、時計がかかるコンディションを考えればハイペースと思われるピッチを刻んだ馬群は、中団以後も追撃態勢に入りながら直線へ向く。
レースはここから名手たちがハイレベルなテクニックを尽くすバトルフィールドとなる。ビッグシーザーやルガルの脚勢が衰えはじめた直線半ば、馬場の外目からジョアン・モレイラ騎乗のサトノレーヴに被せて蓋をするように、川田将雅騎乗のママコチャが仕掛け、一気に先頭へ躍り出る。しかし、外へ進路を取り直したサトノレーヴが猛追し、さらにその外から追いすがるクリストフ・ルメール騎乗のナムラクレアに圧をかけるように馬を寄せながらママコチャを捉えて先頭へ(モレイラは外斜行で戒告)。その後もナムラクレアの追い込みを封じてサトノレーヴが優勝。3着には、後方から差を詰めたエイシンフェンサー(牝5歳/栗東・吉村圭司厩舎)を抑えてママコチャが粘り込んだ。
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2着には後方から追い込んだ1番人気のナムラクレア(牝6歳/栗東・長谷川浩大厩舎)が入り、いったんは先頭に立った6番人気のママコチャ(牝6歳/栗東・池江泰寿厩舎)が3着に粘り込んだ。
金曜までの降雨で馬場状態が懸念され、また本週から移動策を3m外へ移してBコースが使用されることから、いわゆる馬場読みが非常に難しくなった今年。『良』で施行されたものの、やや時計がかかったのに加えて、インコースが予想以上に荒れていたことから、5着までを二けた枠順の馬が占めたように、結果的に外枠有利のトラックバイアスが少なからず影響するレースとなった。
確固たる逃げ馬が不在だったため、先行争いが注目されたが、初めてブリンカーをつけたビッグシーザー(牡5歳/栗東・西園正都厩舎)が掛かり気味に先頭を奪い、昨年のスプリンターズステークス(GⅠ、中山・芝1200m)を制したルガル(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)が2番手。昨年の覇者マッドクール(牡6歳/栗東・池添学厩舎)がそれらに続き、ママコチャとサトノレーヴは中団の後ろ目、ナムラクレアは定位置とも言える後方の13番手付近を追走した。
1000m通過が56秒7と、時計がかかるコンディションを考えればハイペースと思われるピッチを刻んだ馬群は、中団以後も追撃態勢に入りながら直線へ向く。
レースはここから名手たちがハイレベルなテクニックを尽くすバトルフィールドとなる。ビッグシーザーやルガルの脚勢が衰えはじめた直線半ば、馬場の外目からジョアン・モレイラ騎乗のサトノレーヴに被せて蓋をするように、川田将雅騎乗のママコチャが仕掛け、一気に先頭へ躍り出る。しかし、外へ進路を取り直したサトノレーヴが猛追し、さらにその外から追いすがるクリストフ・ルメール騎乗のナムラクレアに圧をかけるように馬を寄せながらママコチャを捉えて先頭へ(モレイラは外斜行で戒告)。その後もナムラクレアの追い込みを封じてサトノレーヴが優勝。3着には、後方から差を詰めたエイシンフェンサー(牝5歳/栗東・吉村圭司厩舎)を抑えてママコチャが粘り込んだ。
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