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【F1】ローソンが「昇格にふさわしいと感じていた」とメキース代表。わずか2戦での降格後もその才能への信頼は変わらず「重要な役割を担ってくれる」

谷健生(THE DIGEST編集部)

2025.04.05

ローソン(左)についてコメントしたメキース代表(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

ローソン(左)についてコメントしたメキース代表(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 F1レーシングブルズのローラン・メキース代表は4月4日に日本GP(鈴鹿サーキット)のプレスカンファレンスに出席。昨年末に同チームからレッドブルに昇格したものの、今季わずか2戦でチームに復帰したリアム・ローソンの評価についてコメントした。

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 昨季のレッドブルはシーズン中盤から終盤にかけてマシンの戦闘力不足に悩まされ、その影響で苦しんだドライバーのセルジオ・ペレスを解雇。後任候補に浮上したのがレーシングブルズ(レッドブルの育成チーム)の2選手である角田裕毅とローソンで、後者を選んだ。

 しかしローソンはレッドブルのマシン「RB21」への適応に苦戦。開幕後2戦でトップグループどころか最下位付近に低迷する場面が続き、第3戦の日本GPから角田と交代する形でレーシングブルズへ降格となった。

 そんな彼をトップチームに抜擢するのは時期尚早だったとの指摘もある一方、メキース代表は以下のように擁護した。

「昨シーズン、我々は両方のドライバー(角田とローソン)とも昇格にふさわしいと感じていた。それが、クリスチャン(・ホーナー代表)、ヘルムート(・マルコアドバイザー)、そしてレッドブルファミリー全体に示した内容だ。我々の考えでは、この2人のドライバーはより大きなチームにステップアップできる存在。もちろん、最終決定はレッドブル次第だ」

 そう信じて送り出したローソンがわずか2戦で降格になった件については「チーム全員が驚いた」とメキース代表。「もちろん、リアムがグリッド後方に留まるとは誰も予想していなかった。確かに非常に難しい状況だったが、私たちの誰もがそれを予想していたと言うのは嘘になる」と振り返った。

 残念な形でローソンを再び迎え入れることとなったメキース代表だが、ローソンの才能への信頼は不変である。

「リアムが中団争いで重要な役割を担うと理解している。彼には証明すべき力がある。我々は皆、リアムの才能を強く信じており、それを引き出すための適切な条件を見つけたいと考えている。それが重要だ」

 メキース代表がこう発言した約2時間後、ローソンは2回目のフリー走行でレーシングブルズのマシン「VCARB02」を駆り、レッドブルの2選手を上回る5番手タイムを記録。レッドブルでの苦戦が嘘のような好走で、その才能を遺憾なく発揮した。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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