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【F1】「まるで実験室」角田が語る現在の“マシン習熟度”。VCARB同様のバランスすでに実現も「必ずしもパフォーマンスを助けるわけではない」

THE DIGEST編集部

2025.04.11

レッドブルでの2戦目を前にマシンへの適応について語った角田。(C)Getty Images

レッドブルでの2戦目を前にマシンへの適応について語った角田。(C)Getty Images

 バーレーンGP開幕を前に、F1レッドブルの角田裕毅がトップチームデビュー戦となった日本GPでの収穫と同チームのマシン「RB21」の印象、そして現時点でのマシン習熟度について語った。

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 角田は日本GP前に緊急昇格したため、実車でのテストができず、さらにフリー走行では度重なる赤旗によって想定よりも少ない走行経験で予選を迎えた。そのような状況もあり、レースでは14番グリッドから12位フィニッシュと結果としては苦戦したものの、多くの専門家からは及第点のパフォーマンスだったとの見方をされている。

 F1公式サイトによると、日本GPでの収穫について角田は「学びは多かったけど、ほとんどは結論を出すには早すぎる」と慎重な姿勢を見せつつ、「少なくとも先週のスタート時よりもクルマがどのように振る舞うか理解できている。全てがポジティブで、いくつかの変更を加えたし、シートに至るまで、何もかも上手くいくと思う」と前向きに語った。

 また、マシンの特性について角田は、レーシングブルズのマシンとは違う、より“自分好み”のセットアップやバランスに関するアプローチが必要だと指摘。「マシンはレーシングブルズと同様のバランスを実現できていると思うけど、それが必ずしもパフォーマンスを助けるわけではない。どんなセットアップがクルマをより速くするのか分からない。さらに掘り下げる必要がある」と“速さ”を獲得するまでには至っていないと説明し、「RB21」を以下のように例えた。

「まるで化学物質がたくさんある実験室のようだ。上手くいく時もあるし、悪い時もある。全く新しいクルマに飛び乗ると、常に浮き沈みがあるから当然のことだと思う」

 トリプルヘッダー2戦目と忙しないスケジュールであることが予想されるバーレーンGPの週末だが、日本GPの週末と比べると、PR活動が少ない分、「落ち着いて準備など全てのことを考える時間が増えた」と話した角田。目標は変わらず予選Q3進出とポイント獲得だという。

「(目標は)表彰台だと言いたいのと同じくらい、マシンをウィンドウ(高いパフォーマンスを発揮できる範囲)に入れるのが難しいと知っている。まだクルマについて学ばなければならない。ポイントを稼いだり、(チームメイトの)マックス(・フェルスタッペン)の近くでレースを助けたりQ3に進出したりする、というのは良い目標になるだろう」

 念願のレッドブルで試行錯誤を続けている角田。ホームグランプリで果たせなかったトップ10入りをバーレーンの地で達成できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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