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競馬

昨年の2歳女王アルマヴェローチェが桜の女王へ。気になるフェアリーS組、クイーンC組の評価は?【桜花賞】

三好達彦

2025.04.13

2歳女王のアルマヴェローチェが牝馬クラシック一冠目を狙う。写真:産経新聞社

2歳女王のアルマヴェローチェが牝馬クラシック一冠目を狙う。写真:産経新聞社

 4月13日、牝馬クラシック第一弾、桜花賞(GⅠ、阪神・芝1600m)が開催される。

 週なかの天気予報で週末の近畿地方に降雨の可能性があると出てから天候を注視していたが、11日時点で13日の未明から夕方まで雨となることが確定的となった。午後は本降りになるとの予報も出ており、降る時間の長さも考慮すると馬場の悪化は避けられない。あくまで推察だが、「重」か「重に近い稍重」にまで至るのではないか。
【動画】過去5年の桜花賞勝ち馬をプレイバック

 出走馬に関して、当初のおおまかな能力比較では時計の面で非常に優秀なフェアリーステークス(GⅢ、中山・芝1600m)組、クイーンカップ(GⅢ、東京・芝1600m)組を上位に評価していたのだが、馬場が悪化するとそう簡単には捉えられなくなってしまった。スピード能力はもちろん、パワーを兼備した馬をピックアップすることが迫られる事態となった。

 ここで浮上するのが阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ、京都・芝1600m)を制した昨年の2歳女王、アルマヴェローチェ(栗東・上村洋行厩舎)である。
 
 昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは、阪神競馬場が改築工事に入っていたため、異例の京都開催となった。そして京都が連続開催での馬場の傷みもあって1分33秒4もかかっており、1分32秒2というレースレコードを叩き出したクイーンカップ組、同じく1分32秒8のレースレコードを記録したフェアリーステークス組よりも、ことスピードに関してはワンランク下ではないかという読みを入れていた。

 しかし馬場が悪化し、時計がかかり、パワーを要する馬場になれば、その評価が一変するのは必然。そこで阪神ジュベナイルフィリーズ組、特に2着に1馬身1/4差を付けて差し切り勝ちを収めたアルマヴェローチェが浮上してくるのだ。

 アルマヴェローチェにとって心強いのは、デビュー2戦目の札幌2歳ステークス(GⅢ、札幌・芝1800m)で牡馬に交じってハナ差の2着に食い込んだ実績を持つ点だ。ただでさえパワーを要求される札幌の洋芝コースで、この日の馬場状態は「重」。タフさに関して言えば、出走馬中随一ではないか。

 さらに父のハービンジャー(父Dansili)は、札幌記念を制したブラストワンピースやノームコア、函館記念を勝ったローシャムパークなど、現役時代に欧州で活躍した馬らしく時計がかかる馬場が得意なGⅠホースを送り出している。

 以上のようなポイントから、本稿ではアルマヴェローチェを主軸に推したい。
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