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競馬

日本馬が活躍! ダノンデサイルはダービー馬の威厳、ソウルラッシュは香港最強馬から大金星。一方、フォーエバーヤングは“世界の厳しさ”を痛感する結果に【ドバイWCデー】

三好達彦

2025.04.09

ソウルラッシュ(手前)が長い写真判定の末、僅差でドバイターフを制した。(C) Getty Images

ソウルラッシュ(手前)が長い写真判定の末、僅差でドバイターフを制した。(C) Getty Images

 日本時間4月5日の深夜、日本馬がUAEでのドバイワールドカップデー(メイダン競馬場)で3勝を挙げた。その健闘の模様を振り返る(以下、人気やオッズはJRAプールの数値)。
【動画】ドバイの地で日本馬が躍動!シーマクラシック&ターフの激闘をプレイバック

 第7レースのドバイターフ(G1、芝1800m)に出走したのはソウルラッシュ(牡7歳/栗東・池江泰寿厩舎)、ブレイディヴェーグ(牝5歳/美浦・宮田敬介厩舎)、メイショウタバル(牡4歳/栗東・石橋守厩舎)、リバティアイランド(牝5歳/栗東・中内田充正厩舎)の4頭。このレースでは香港のエースであるロマンチックウォリアー(せん7歳/J.マクドナルド厩舎)が断トツ人気の単勝オッズ1.2倍。2番人気となったリバティアイランドの7.6倍を大きく上回る圧倒的な支持率だった。

 しかしここで劇的なアップセットを演じたのが、4番人気(オッズ16.2倍)のソウルラッシュだ。直線に入ってすぐロマンチックウォリアーがメイショウタバルを交わして先頭に躍り出た瞬間に勝負は決まったかと思われたが、そこへ馬群の中から鋭く抜け出したソウルラッシュが強襲。一完歩ごとにロマンチックウォリアーとの差を詰め、鼻面を揃えてフィニッシュラインを通過した。

 ドバイとしては異例な長い時間をかけた判定の結果、ソウルラッシュが0秒01差で香港最強馬に競り勝ち大金星。走破タイムは1分45秒84だった。
 
 振り返れば、ソウルラッシュは昨年の安田記念(GⅠ)で優勝馬のロマンチックウォリアーから0秒1差(1/2馬身+ハナ)の3着だった。池江泰寿調教師はこの点を挙げたうえで、「二の脚がつきにくいので、そこだけに気を付け、ロマンチックウォリアーを射程圏に入れてレースを進めてほしいと願っており、条件が合えば勝てると思っていた」と証言。決して人気薄の大駆けではないことを強調した。

 殊勲のクリスチャン・デムーロ騎手も、「ロマンチックウォリアーという世界一の馬を倒したので、過去最高のパフォーマンスと言っていいでしょう」とソウルラッシュの走りを賞賛した。この世界のトップオブトップを決める激闘で勝利を収めたあとのレーティングが、ロンジンワールドベストレースホースランキングにどれぐらいの数値を示すのか、今から楽しみで仕方ない。

 なお、メイショウタバルは5着、ブレイディヴェーグは7着、リバティアイランドは8着だった。
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