MotoGP第４戦・カタールGPの決勝が４月13日に行なわれ、レース中に転倒したホルヘ・マルティン（アプリリア）は、気胸にくわえて肋骨も骨折。数週間の入院を強いられている。
【動画】「人生最悪の光景」MotoGP世界王者・マルティンの転倒シーン。ガールフレンドも動揺を隠せない...

　14周目にまさかの悲劇が待っていた。マルティンは、ターン12で転倒してしまい、そのすぐ後ろを走っていたファビオ・ディ・ジャンアントニオ（VR46）が避けられず、わずかに接触。マルティンは、地面にうずくまり、動けなくなってしまった。

　ドイツのタブロイド紙『Bild』は「オートバイの世界チャンピオンをめぐるクラッシュドラマ『人生最悪の光景』」と題した記事を掲載。「ホルヘ・マルティンが転倒し、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが彼の背中に前輪で衝突した」と報じている。

　同紙は「MotoGP世界チャンピオンのホルヘ・マルティン（アプリリア）は、カタールGPで大クラッシュを喫した。現在、彼は気胸の治療と肋骨骨折で入院している」と記し、「息を呑むほどの衝撃だ」と驚きをもって伝えた。

　この日は、マルティンの恋人であるマリア・モンフォート・マトゥテスも応援に駆けつけていた。同紙は「とりわけガールフレンドのマリア・モンフォート・マトゥテスにとっては恐ろしい瞬間だ。彼女が両手で顔を覆っている姿がカメラに捉えられた。彼女の表情からショックを受けていることがわかる」と気持ちを汲み取った。

　さらに記事では、接触したディ・ジャンアントニオのコメントも紹介している。
  「マルティンが転倒したとき、彼の身体が僕のバイクの目の前にあって...。時速200キロは出ていたと思う。とにかく、とても速いコーナーだった。僕は方向を変えられず、接触してしまった。レース中も彼のことが心配で、ずっと考えていた。鳥肌が立ったよ。あれは僕の人生で最悪の光景だったから」

　レース後、入院中のマルティンが自身のインスタグラムを更新し、「神さまありがとう。もっとひどい状況になっていた可能性もあった」とグーサイン。点滴をしながら、「引き続き状況をお知らせします」とコメントした。

構成●THE DIGEST編集部

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