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モータースポーツ

【F1】「問題を理解できてない」 大苦戦レッドブル&マックスに識者が大きな懸念...「角田と何ら変わらない、“普通のドライバー”になってしまう」

THE DIGEST編集部

2025.04.17

バーレーンGPでマシンの問題点を指摘したフェルスタッペン。(C)Getty Images

バーレーンGPでマシンの問題点を指摘したフェルスタッペン。(C)Getty Images

 F1第4戦のバーレーン・グランプリでレッドブルは、昇格2戦目の角田裕毅が9位でポイント獲得、というポジティブな出来事があった一方、王者マックス・フェルスタッペンが週末を通しての苦戦の末に6位フィニッシュとなっており、強い危機感を抱いている。

【動画】角田裕毅が9位に浮上!サインツをオーバーテイク
 4年連続のワールドチャンピオンはサヒールでのレース後、「失望するような状況でも、フラストレーションが溜まる場面でも、常にベストを尽くそうとしている。前進し続けなければならない」と現状を克服する強い意志を示したが、問題の解決策を訊かれると「それはチームに訊いてほしい。僕には分からない」と明かしており、ここからも状況の深刻さが窺える。

 編集者兼ジャーナリストで、ウィリアムズ、フェラーリといったF1チームで要職を務めたこともあるピーター・ウィンザー氏は、『Cameron Cc.』のポッドキャストで、現在の不調の原因として「(チームマネジャーを務めた)ジョナサン・ウィートリー氏が去ってから(アウディへ移籍)、物事は下り坂になっているように見える」「(カーデザイナーの)エイドリアン・ニューウェイ氏の不在(→アストンマーティン)が、影響を及ぼしているのでは?」と、チーム体制の大きな変化を挙げる(F1専門サイト『GPBLOG』より)。

「エイドリアンが去ってから初めて、レッドブルは金曜から日曜の夜にかけてマシンが全く改善されない週末を過ごした。これは大きな懸念であり、明らかにチームは何が問題なのかを理解できていない」と指摘したウィンザー氏は、また「マックスは無線で頻繁にブレーキについて話している。『マシンを止められない、ブレーキが効かない』と。同時に『フロントが入らない、グリップがない、タイヤのマネジメントが非常に難しい』とも言っている」と、「RB21」の具体的な問題にも言及している。

「我々が覚えておくべきなのは、マックスが他のほぼ全てのドライバーとは全く異なる方法でブレーキを使っているということだ。もし彼が絶妙なバランス感覚を可能にするようなペダルのフィーリングやブレーキ圧を感じられないなら、完全に“迷子”になってしまう。角田と比べても何ら変わらない、普通のドライバーになってしまう。そうなれば、彼はそれ以上のものは何も見せられなくなる」
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