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坂本花織が勝負の五輪シーズンに向けて語った“課題”。プログラム、髪色も変更を明言「髪の毛がかわいそうに…休養させます」【世界フィギュア国別対抗戦】

THE DIGEST編集部

2025.04.20

今季は金髪がトレードマークだった坂本。来季は髪色を戻すことを明言した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 国の威信を懸けたフィギュアスケート最強国決定戦「世界国別対抗戦」で日本は3大会ぶりの銀メダルを獲得した。激闘から一夜明けた4月20日、2大会連続で日本のキャプテンを務めた坂本花織が報道陣の取材に応じ、勝負の五輪シーズンに向けて意気込みを語った。

 プレ五輪シーズンの今季は全日本選手権4連覇や連続ジャンプの構成を変えたりと、試行錯誤の1年だった。調子の波もあり、大きなタイトルでは世界選手権V4を逃した。「今シーズンは良かったと思う試合が、ちょっと少なかった。それまでの過程でコンディションが良くなかったり、身体のバランスが変わってしまったりとか。困難がいろいろあったけど、なんとか乗り越えて今シーズンを終えることができた。ほっとしている」と素直な心境を明かした。

 五輪イヤーとなる来季。坂本はショートの安定感を一番の課題に挙げ、「練習の時から不安要素になっているのが気になるところ。練習から自信をもっていかないと試合ではちゃんとできないので、そこは改善していきたい」と語る。
 
 気になる来季のプログラムはショート、フリーともに新しいものにする見込み。「今季はショートもフリーも速い動きが多いプログラムだったので、もうちょっと自分のスケーティングスキルを見せるプログラムにしたいかな」と自身の持ち味をフルに生かすプログラム作りと、安定感の両立を誓う。

 また、今季はトレードマークとなっていた金髪は元に戻すと明言。「もう髪の毛がかわいそうになってきた。休養させます」と坂本節を炸裂させて周囲の笑いを誘った。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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