F1アルファタウリ（現レーシングブルズ）で2023年までチーム代表を務め、現在はレッドブルグループのコンサルタントであるフランツ・トスト氏が、角田裕毅を昇格させたレッドブルの判断について、自身の考えを紹介した。

【画像】「最高の日本人F1ドライバー #角田裕毅 を１人でも多くの人に知ってほしい」レッドブル公式の“実際の投稿”！ 　レッドブルは昨季不振だったセルジオ・ペレスの後任としてジュニアチームのレーシングブルズに所属していた角田とリアム・ローソンを候補に挙げ、最終的にローソンの昇格を決定。しかし開幕から低調なパフォーマンスを続けるローソンに見切りをつけたレッドブルは、第２戦中国GP終了後に角田の昇格を決めた。

　現在角田は３戦で２ポイントを獲得しており、ノーポイントだったローソンを成績面では上回っている。また、アドバイザーのヘルムート・マルコ博士からは「スピードがあるし、アプローチも正しい」との評価を受けており、角田の昇格は成功したとの見方が強い状況だ。

　角田の成長を初年度から３年間見守ってきたトスト氏も角田のレッドブル昇格を支持しているようだ。独スポーツ専門メディア『Sport1』のインタビューに応えた同氏はペレスの後任を決める際に以下のようにアドバイスしたと明かした。

「私は『ユウキ・ツノダを指名して』と言った。彼（角田）には経験があり、スピードがあり、その仕事を果たせる。この決定がどのような結果になったかはご存知の通りだ」

　また、ローソンをわずか２戦で降ろし、角田を緊急昇格させたレッドブルの判断に驚いたか問われると、「いいや、もちろん驚かなかった。（ローソンの起用は）間違った決断だったからだ。ツノダはローソンより速くて経験豊富だった。議論するまでもない」と教え子への賛辞を繰り返しながらチームの決断に対する自論を展開した。

構成●THE DIGEST編集部
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