格闘技・プロレス

「ボクシング界のショウヘイ・オオタニ」米放送局が井上尚弥のラスベガス決戦を特集 求められる圧倒的な勝利 「米ファンを魅了すれば…」

THE DIGEST編集部

2025.04.29

井上は現地4日(日本時間5日昼)に米ラスベガスでタイトルマッチを行なう。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 米国スポーツ専門チャンネル『ESPN』が現地時間4月28日、今週末より国内外で行なわれるプロボクシングビッグマッチの見どころを紹介するトピックを配信した。

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 その中で取り上げられているのは3試合。ひとつは5月2日、米国で開催される、ライアン・ガルシア(米国)対ローランド・ロメロ(米国)のWBO世界スーパーライト級タイトルマッチ。さらに翌4日、サウジアラビア・リヤドでのサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)対ウィリアム・スカル(キューバ)による世界スーパーミドル級4冠王座統一戦。そして、5日に米国ラスベガスで行なわれる4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチの井上尚弥(大橋)対ラモン・カルナデス(米国)の一戦だ。

 同メディアは、ガルシア、カネロといった米大陸の王者が出場する試合とともに、日本が誇る「モンスター」にも熱視線を送っており、トピック内で注目度の高さを強調。MLBの"日本人スター"の名前を挙げ、「誇張に聞こえるかもしれないが、ナオヤ・イノウエはボクシング界におけるショウヘイ・オオタニのような存在だ」と指摘。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と並ぶ功績を残してきたと称えている。

 さらに、「日本から現れた驚異的な才能で、4階級制覇・2階級で4団体統一を成し遂げ、ESPNのP4Pランキングでは2位(1位はヘビー級王者オレクサンドル・ウシク)」とこれまで残してきた偉業を列挙。「2021年以来となるアメリカでの試合には大きな注目が集まっている」と説きながら、「現在10連続KO中で、今回の相手ラモン・カルデナスを11人目の犠牲者にすることが期待されている」と目前となったビッグマッチでの優位も予想。

 その上で、再び米球界を席巻する日本人プレーヤーの名前を記し、「彼はオオタニと同じく日本では国民的スターだが、アメリカでの知名度はまだこれから。パワー、スピード、テクニックの全てを兼ね備えたイノウエが米ファンを魅了すれば、世界的なスーパースターへの道がさらに開かれるだろう」などと見解を示している。

 井上にとって敵地での戦いとなる今回の一戦、米国のリングでもこれまで通り"圧倒的な"強さをみせることができるか。そしてトピックにもあるように、現地の観客をどれだけ沸かせられるかという点も、この試合でのもうひとつのテーマとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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