現地５月４日（日本時間５日）、プロボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥が米ネバダ州・ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA世界同級１位ラモン・カルデナス（米国）に８回TKO勝ちを収め、４度目の王座防衛を果たした。井上は通算30勝（27KO）無敗で、世界戦のKO勝利を23とし、歴代最多を更新した。

【動画】井上尚弥が２回にまさかの“ダウン”→８ラウンド逆転KO！ 　２回にまさかのダウンを喫するなど、ヒヤリとした場面もみられたが最後は圧倒的な力の差を見せつけた井上尚弥。リングインタビューでは、「今日の試合を見ていただければ、（前日会見で語っていた）『僕が殴り合いが好きだ』ということは証明できたと思う。すごい楽しかったです」と試合を振り返った。

　中継した『Amazon Prime Video』で解説を担当したWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏は、王者の試合後インタビューを受けて「（井上は）途中からパンチの交換を楽しんでいた」とその言葉に同意。さらに、「井上選手は常にそういうところがある。駆け引きを楽しんでいる。ボクシングを楽しめる域まで到達しているんですよね」と精神的な強さに脱帽する様子をみせた。

　また、元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏は、井上のパワーパンチ命中率が49％の高確率を誇っていたことに対し、「井上選手はほとんどがパワーパンチ。捨てパンチを打たない。だから強いんです！」と感服。一方で、「このスーパーバンタム級で、ネリ戦に続いてまさかダウンするとは思わなかった」と驚きも示していた。

構成●THE DIGEST編集部
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