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格闘技・プロレス

井上尚弥TKO勝ちも、まさかの自虐「大きな会場は僕に合わないのかな…」 プロ2度目のダウン奪ったカルデナスを称賛「映像で見るより2、3倍強かった」

THE DIGEST編集部

2025.05.05

井上は世界戦11連続KO。米ラスベガスで強さを示した。(C)Getty Images

井上は世界戦11連続KO。米ラスベガスで強さを示した。(C)Getty Images

 現地5月4日(日本時間5日)、プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)と戦い、8回45秒TKO勝ちを収めた。これで世界戦算KO勝利を23まで伸ばし、歴代最多記録を77年ぶりに更新した。
【動画】井上尚弥が猛ラッシュでTKO勝ちした瞬間!まさかの“ダウン”を喫した実際の映像

 地元ファンの大歓声に包まれながら、4年ぶりにラスベガスのリングに上がった井上。ファンの期待値は最高潮に達した。

 1回は距離をとりながら、ガードを固める相手にジャブを当てていく。2回は徐々に相手にプレッシャーを与え、ボディも交えながら連打で相手を押し込んで行くが、残り10秒を切ったところでカルデナスの左フックを顔面に浴びて井上がまさかのダウン。カウント内で立ち上がったが、絶対王者の信じられない姿に会場はどよめいた。

 だがこれで気合が入ったのか、井上は3回から着実に有効打を重ねていく。4回は一気の連打で主導権を握ると、強烈な右ストレートを叩き込む。カルデナスが後退するとみるや、一気にワンツーと流れを掴む。

 7回から一気に井上が畳みかける。ボディに重いパンチを当てながらスタミナを奪っていくと、ついに右ストレートを顔に浴びてせてダウンを奪い返す。そして8回、序盤から猛攻を仕掛けた井上の右パンチでカルデナスがコーナーに吹っ飛ばされると、井上が容赦ない連打を打ちまくり試合を決めた。
 
 試合はアマゾンの「プライムビデオ」で独占配信され、井上は同局のインタビューにリング上で応じた。「めちゃくちゃ楽しかったです。2ラウンド目のダウンも映像を見られていないので、ちょっとなんとも言えないですけど、この大きな会場は僕には合わないのかなと思いました」と、笑いながら振り返った。

 井上は昨年5月に東京ドームで開催されたルイス・ネリ(メキシコ)戦でプロ初のダウンを喫していた。ボクシングの“聖地”と称される大舞台で2度目となるダウンに自虐を込めて返した。また、カルデナスの印象について質問されると「映像で見ていたより2、3倍は強く感じた。本当にこの試合に人生を懸けて挑んできたんだなと感じました」と話し、挑戦者のファイトを称えた。

 一度はダウンを喫したものの、中盤以降は地力差を見せつけて快勝した井上。次戦については、9月にWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と戦うことを明言している。

構成●THE DIGEST編集部

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