今週末、F１第７戦エミリアロマーニャGPが開催される。フェラーリの地元レースを前に、伊メディア『MOTORIONLINE』では、不振が囁かれているベテラン、ルイス・ハミルトンの特集記事を配信。今季、大きな期待とともにチームに加入するも、厳しい結果が続く元世界王者の現状を伝えている。

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　開幕から未勝利が続くフェラーリで、ハミルトンは表彰台にも届いておらず、ドライバーズランキングでは７位に沈んでいる。中国GPではスプリントで優勝を飾ったものの、それ以外では目立ったリザルトを残せていない。また、マイアミGPではチーム戦略への不満を露わにしたことが報じられ、首脳陣との関係も注目されている。

『MOTORIONLINE』はトピックの中で、フェラーリ自体も低調な成績のまま地元GPを迎えると説明しながら、「マイアミで行なわれた直近のグランプリでは、その様子が明らかとなり、SNS上でも多くの論争が巻き起こった」などと振り返り、世間の反応も紹介。「跳ね馬（フェラーリ）と、７度のワールドチャンピオンであるハミルトンの双方が批判の的となり、一部のファンからは彼の実力に疑問の声も上がった」などと綴っている。

　だがその一方で、F１界OBからのハミルトンを擁護する声も掲載。４度の世界王者に輝き、フェラーリ在籍経験もある、アラン・プロスト氏が母国メディアのインタビューで語ったコメントを引用している。

　プロスト氏は、SNS上に溢れる批判的な投稿などの影響力を強調しながら、「ルイスが非常に率直だからこそ、そう言われやすい。彼の大きな強みは、常に自分の過ちを認めるところにある。だが、それを公に語ることでイメージを損ね、自信を失ってしまう可能性もある」などと述べている他、「人々は（ハミルトンが）“終わった”とドライバーだと言うが、彼が上海のスプリントで接戦を制して勝利した姿を見れば、そうではないとわかるはずだ」と語っている。

　プロスト氏の声を伝える同メディアも、「まだ様々な展開が可能な今シーズンの中で、フェラーリとハミルトンには、ここイモラでの“ホーム戦”で立て直しが期待されている」と指摘。その上で、「これまで不安要素の方が目立っていた流れを、ここで好転させなければならない」と綴っている。

　新天地での復活が待たれるハミルトン。次戦では、サーキットに詰め掛けるティフォシの歓喜を呼び起こす走りをみせられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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