今季開幕をレーシングブルズで迎えた角田裕毅は、第3戦の日本グランプリからレッドブルに昇格し、現在まで4レースを戦って6ポイントを獲得している(今季通算では9ポイント)。
【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介!
コンストラクターズ・チャンピオンシップで上位を狙うトップチームのセカンドドライバーとしては物足りないという見方がある反面、扱いが難しいとされる「RB21」に対して着実に適応しているというポジティブな見解もなされている日本人ドライバーに対し、チーム内での評価はいかなるものだろうか。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、英国のモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT WEEK』のインタビューで、角田が現時点でチームメイトの王者マックス・フェルスタッペンに平均約0.6秒遅れていることを認めながらも、「デブリーフィングでは、ユウキがマックスと同じ問題点について指摘している。それゆえ、マックスの対応力がいかに優れているかがよく分かるが、車が改善されれば、ユウキにとっても良い方向に作用するはずだ」と楽観的な姿勢を崩していない。
以前にもホーナー代表は、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で「ユウキについては、エンジニアリングやチームのやり方に慣れていくためにも、単純に走行時間を増やすことが必要だ。彼は良い仕事をしていると思う。チームに非常に前向きなエネルギーをもたらしてくれているし、本当に個性的だ。そして、非常に有益なフィードバックをしてくれていて、良い方向性を与えてくれている」と称賛し、以下のように続けている。
「ユウキは今季でF1キャリア5年目であり、すでにかなりのレース経験がある。F1の世界がどう動いているかも理解している。そして、私が彼を見ていて気づいたのは、彼はマックスが何をしているかにとらわれすぎていないことだ。彼は自分のエンジニアとともに、自分自身のセットアップに集中していて、ガレージの反対側のことを真似しようとはしていない。それが正しいアプローチだと思う」
またチーフエンジニアのポール・モナハンは、この日本人ドライバーについて「ユウキは自分の意見をはっきり言うことを恐れない。自分が望むことや、嫌いなことをしっかり主張する。それは非常に良いことだ。彼はチームの一員として上手くやっているし、問題ないだろう。現時点では、マックスのチームメイトであることへのプレッシャーにも屈していないように見える。それは本当に素晴らしいし、感心している。彼には確固たる芯がある」と、こちらも好印象を抱いているようだ(スポーツ専門メディア『sportskeeda』より)。
「実際、彼は非常によくチームに馴染んでいると思う。この状況に飛び込むのは簡単なことではないが、彼はチームに加入してから、率直にフィードバックをしてくれているし、礼儀正しく、良きチームメンバーでもある。少し不運な時もあったし、運に恵まれた時もある。そして今は、自分の居場所を見つけつつある」
こうしたポジティブな反応の一方で、ヘルムート・マルコ顧問はオーストリアのニュースメディア『oe24』で「ユウキはどんどん良くなっている。彼はこれまでのチームメイトの中では、初めてマックスのパフォーマンスに迫れるほどの存在だが、プレッシャーが大きくなると、残念ながらまだミスをしてしまう」と、そのポテンシャルを評価しながらも、まだ解決すべき問題があることを指摘している。
チームは今季の角田のシートを保証しているといわれているが、今後はコンスタントに入賞を果たすだけでなく、時にビッグポイント獲得もなければ、やはりその去就に関しては様々な憶測が生まれることになるだろう。今週末から始まるエミリアロマーニャ、モナコ、スペインGPの3連戦で、彼のさらなる進化を示せるかどうかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田裕毅が接戦を制し9番手でQ1突破を決めた瞬間
【画像】へそ出し衣装&金髪ウィッグでパドックに登場!イヴァナ・ノールさんの近影をチェック
【画像&動画】角田裕毅がNBAレジェンドと握手&寿司に舌鼓「本当に美味しい」
【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介!
コンストラクターズ・チャンピオンシップで上位を狙うトップチームのセカンドドライバーとしては物足りないという見方がある反面、扱いが難しいとされる「RB21」に対して着実に適応しているというポジティブな見解もなされている日本人ドライバーに対し、チーム内での評価はいかなるものだろうか。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、英国のモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT WEEK』のインタビューで、角田が現時点でチームメイトの王者マックス・フェルスタッペンに平均約0.6秒遅れていることを認めながらも、「デブリーフィングでは、ユウキがマックスと同じ問題点について指摘している。それゆえ、マックスの対応力がいかに優れているかがよく分かるが、車が改善されれば、ユウキにとっても良い方向に作用するはずだ」と楽観的な姿勢を崩していない。
以前にもホーナー代表は、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で「ユウキについては、エンジニアリングやチームのやり方に慣れていくためにも、単純に走行時間を増やすことが必要だ。彼は良い仕事をしていると思う。チームに非常に前向きなエネルギーをもたらしてくれているし、本当に個性的だ。そして、非常に有益なフィードバックをしてくれていて、良い方向性を与えてくれている」と称賛し、以下のように続けている。
「ユウキは今季でF1キャリア5年目であり、すでにかなりのレース経験がある。F1の世界がどう動いているかも理解している。そして、私が彼を見ていて気づいたのは、彼はマックスが何をしているかにとらわれすぎていないことだ。彼は自分のエンジニアとともに、自分自身のセットアップに集中していて、ガレージの反対側のことを真似しようとはしていない。それが正しいアプローチだと思う」
またチーフエンジニアのポール・モナハンは、この日本人ドライバーについて「ユウキは自分の意見をはっきり言うことを恐れない。自分が望むことや、嫌いなことをしっかり主張する。それは非常に良いことだ。彼はチームの一員として上手くやっているし、問題ないだろう。現時点では、マックスのチームメイトであることへのプレッシャーにも屈していないように見える。それは本当に素晴らしいし、感心している。彼には確固たる芯がある」と、こちらも好印象を抱いているようだ(スポーツ専門メディア『sportskeeda』より)。
「実際、彼は非常によくチームに馴染んでいると思う。この状況に飛び込むのは簡単なことではないが、彼はチームに加入してから、率直にフィードバックをしてくれているし、礼儀正しく、良きチームメンバーでもある。少し不運な時もあったし、運に恵まれた時もある。そして今は、自分の居場所を見つけつつある」
こうしたポジティブな反応の一方で、ヘルムート・マルコ顧問はオーストリアのニュースメディア『oe24』で「ユウキはどんどん良くなっている。彼はこれまでのチームメイトの中では、初めてマックスのパフォーマンスに迫れるほどの存在だが、プレッシャーが大きくなると、残念ながらまだミスをしてしまう」と、そのポテンシャルを評価しながらも、まだ解決すべき問題があることを指摘している。
チームは今季の角田のシートを保証しているといわれているが、今後はコンスタントに入賞を果たすだけでなく、時にビッグポイント獲得もなければ、やはりその去就に関しては様々な憶測が生まれることになるだろう。今週末から始まるエミリアロマーニャ、モナコ、スペインGPの3連戦で、彼のさらなる進化を示せるかどうかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田裕毅が接戦を制し9番手でQ1突破を決めた瞬間
【画像】へそ出し衣装&金髪ウィッグでパドックに登場!イヴァナ・ノールさんの近影をチェック
【画像&動画】角田裕毅がNBAレジェンドと握手&寿司に舌鼓「本当に美味しい」
関連記事
- 角田裕毅は「非常に有能なドライバー」だが...元F1チーム代表がレッドブルの現状に私見「マクラーレンは2人が予選でコンマ1秒以内の差」
- 角田裕毅は「大丈夫だろう」 RBRチーフエンジニアが「感銘を受けた」角田の“強み”「望むものをはっきりと言う」「芯の強さ以上の何かを持っている」
- 【F1】過去には匂わせ発言も…王者フェルスタッペンが偽名でフェラーリのテスト走行参加も“即身バレ”の衝撃「噂が広まるのに時間はかからなかった」
- 「ツノダは確かに昨季のペレスよりも劣っている」と元F1ドライバーが指摘。専門メディアの検証の結果、予選のタイム差以外は...
- 【F1】角田裕毅の“スピード不足”をノリスが示唆?「僕たちには速いドライバーが2人いるが、レッドブルはそうではない」と辛辣発言