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14番グリッド→大逆転優勝の要因となった「非常に大胆でアグレッシブな戦略」の裏側をバンドーンが明かす「事前に話し合っていた」【フォーミュラE】

谷健生(THE DIGEST編集部)

2025.05.18

劇的勝利を振り返ったバンドーン。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

劇的勝利を振り返ったバンドーン。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 ストフェル・バンドーン(マセラティ)は5月17日に決勝レースが行なわれた電気自動車(EV)レース「フォーミュラE世界選手権」の第8戦、東京E-PRIXで見事優勝を飾った。レース後にはジャンプアップの要因となったピット戦略の背景を明かした。

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 14番グリッドからスタートしたバンドーンは序盤からエネルギーを積極的に使い、全車のなかで最も早くピットブーストの条件となるバッテリー残量60%を下回ったため、10周目にピットイン。一時的に最下位に沈んだ。

 しかしその2周後に他車のトラブルによって赤旗が提示されると状況は一変。前走車との間隔が縮まり、結果的にピットインのロスが最小限に抑えられたため、バンドーンは一気に有利な立場となった。

 その後、他車のピットインによって自動的に順位を上げ続けるバンドーン。レース後半にはポールスタートのオリバー・ローランド(ニッサン)から1周1秒以上詰め寄られる猛追を受け、途中スピンを喫する場面があったものの、なんとか逃げ切り自身4度目の優勝を手にした。

 序盤に大量のエネルギーを使い、一早くピットインするという作戦は「事前に話し合っていた」と明かしたバンドーン。「非常に大胆でアグレッシブな戦略」を成功させ、圧倒的優位をもって迎えたレース再開後の状況について、以下のように振り返った。

「ある意味でギャンブル的な要素はあったが、赤旗という幸運に恵まれた。リスタート後は、マシンを完走させるのが非常に困難だった。チームと連携を取り、チェッカーフラッグまで十分なエネルギーを確保するなど、多くの“マネジメント”をしなければならなかったんだ。何が起こっているかは正確に把握していたし、いずれトップの座を奪うと分かっていたから、とにかく完走するだけだった」

 そしてバンドーンは「フォーミュラEで戦っていれば、ラッキーな日もアンラッキーな日もあるが、今日はとてもラッキーな日だった。チームの皆は勝利によって報われた」と勝利の意義を語りつつ、「明日もレースが残っているから、また良い成績で終えたいと思う」とダブルヘッダー2戦目への期待を込めた。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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