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「もし僕がツノダだったら今頃、心配している」後輩ハジャーの台頭で、角田が“シート喪失”の危機と元F1王者「レッドブル昇格はホンダのおかげ」

THE DIGEST編集部

2025.05.20

シート喪失の可能性を示唆された角田。(C) Getty Images

シート喪失の可能性を示唆された角田。(C) Getty Images

 元F1ワールドチャンピオンで現在、専門局『Sky Sports』の評論家を務めるジャック・ビルヌーブ氏は現地5月17日に同局の番組に出演。同日に行なわれたエミリア・ロマーニャGP予選で大クラッシュした角田裕毅(レッドブル)は、そのシートが後輩ドライバーによって脅かされているとの私見を紹介した。

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 同氏は角田がレッドブル昇格を果たしたのは“消去法”だったと説明。「彼ら(レッドブル)は昨オフに彼(角田)をトップチームに乗せなかった。なぜなら、レッドブルはツノダを望んでいないからだ。でも(リアム・)ローソンの成績が悪かったため、レッドブルには選択肢がなかった」との見方を示した。加えて「ツノダがそこ(レッドブル)に昇格できたのはホンダのおかげだと忘れないでほしい」と実力によって勝ち取ったシートではないと示唆した。

 一方でビルヌーブ氏は、角田の元相棒で今季F1デビューしたアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)の活躍を称賛。開幕戦オーストラリアGPのフォーメーションラップでのクラッシュから見事復活を遂げてコンスタントに入賞争いに食い込んでいる20歳の躍進に「もし僕がツノダだったら今頃、(シートを奪われるのではないかと)心配しているだろうね」と語り、以下のように続けた。

「彼ら(レッドブル)はハジャーが若すぎて準備ができていないのではないかと恐れており、『彼(ハジャー)をダメにしてはいけない』と考えている。しかし彼(ハジャー)は(昇格の)準備ができている可能性を示している」

 実際にハジャーの好調さは明らかであり、角田が昇格した第3戦日本GPから5戦で角田と同じ7ポイントを獲得。同18日のエミリア・ロマーニャGP決勝レースでは、角田より高順位の9位入賞を果たすなどリザルト上ではレッドブルグループの2番手のドライバーに近づいている。

 角田はシート継続のために、今後のレースでマックス・フェルスタッペンとの差を縮めるのはもちろん、ハジャーに勝利する必要もあるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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