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卓球

吉村真晴、大藤沙月ペアが世界ランク1位を撃破! まさかの“メダルなし”に中国メディア衝撃「予想外の敗退」【世界卓球】

THE DIGEST編集部

2025.05.22

世界ランク1位の中国ペア(奥)を撃破した吉村真晴/大藤沙月ペア。(C)Getty Images

世界ランク1位の中国ペア(奥)を撃破した吉村真晴/大藤沙月ペア。(C)Getty Images

 卓球王国が動揺を隠せないようだ。

 現地5月21日、卓球の世界選手権(カタール・ドーハ)は混合ダブルス準々決勝が行なわれ、吉村真晴/大藤沙月が世界ランク1位の林詩棟/蒯曼(中国)をゲームカウント3-1(8-11、11-5、13-11、12-10)で下し、準決勝に進出。3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定した。
【動画】「よっしゃーーー!」“大吉”ペアが最強・中国ペアを撃破!! メダルを確定した実際の映像

 10歳差のペアが絶妙なコンビネーションで大金星を挙げた。第1ゲームは林詩棟の強烈なバックハンドが決まり8-11で落としたものの、第2ゲームを31歳の吉村が鋭い両ハンドを炸裂させ11-5で奪い返す。第3ゲームはデュースにまでもつれたが“大吉ペア”が勝ち切り、王手をかける。

 勝負の第4ゲームは日本ペアがリードも中盤から連続失点で同点に追いつかれるが、粘りの卓球で日本ペアがマッチポイント。最後は大藤のチキータから吉村が強打のバックハンドを決めて勝負あり。接戦をモノにした直後、吉村は「よっしゃーー!!」と左手で渾身のガッツポーズを出しながら豪快に倒れて喜びを爆発。大藤と笑顔でガッチリ握手を交わした。

 試合後、吉村は目に大粒の涙が溢れた。逆に21歳の大藤は「まさか本当にメダルを獲れると思っていなかったので、パートナーに感謝したいです」と笑顔。対照的なリアクションながら、息の合ったコンビで絶対王者を撃破した。
 
 一方で、衝撃を隠せないのは中国メディアだ。試合後には林詩棟/蒯曼の敗戦を各社が一斉に速報で報じ、メダルが獲れなかった事実を受け入れられない雰囲気だった。

 例えば、中国メディア『上觀新聞』は「世界トップの中国卓球チームが予想外の敗退! 林詩棟/蒯曼は日本チームに敗れ、混合ダブルス準決勝に出場できなかった」と落胆。記事では「これまでの試合で順調に勝利を収めていた中国ペアだったが、日本チームとの試合では対応力が不足し、要所を掴むことができなかった。日本の吉村真晴/大藤沙月ペアは非常に手強かった」と敗北を受け止めつつ、日本ペアが一枚上だったと称えた。

 別の中国メディア『懂球帝』は最終ゲームでの林詩棟/蒯曼ペアの詰めの甘さを指摘。5連続得点で一時同点とし流れを引き寄せたかに思えたが、そこから仕留めきれず競り合いに。マッチポイントを握られた後も相手のミスで再び追いつく粘りをみせたが、最後の最後で決めきれなかった点を敗因に挙げた。

 世界ランキング1位の強敵ペアを前にしても、ひるむことなく堂々と渡り合った日本のペアに王国はただただ脱帽するしかなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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