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卓球

張本美和の3種目“金メダル”宣言に中国メディア警戒。日本女子の厚い選手層に注目「総合的な強さは世界トップクラス」【世界卓球】

THE DIGEST編集部

2025.05.18

世界卓球ドーハ大会に出場している張本。3種目での金メダルを目指している。(C) Getty Images

世界卓球ドーハ大会に出場している張本。3種目での金メダルを目指している。(C) Getty Images

 日本女子の至宝に王国が警戒を強めている。

 現地5月17日、卓球の世界選手権がカタール・ドーハで開幕した。同日は混合ダブルス1回戦が行なわれ、“そらみわ”こと松島輝空/張本美和がクティ/オジョム(ナイジェリア)をゲームカウント3対0(11-3、11-3、11-4)で下し、2回戦に駒を進めた。

 高校生ペアが盤石の強さだ。18歳の松島、16歳の張本が交互に攻め込み得点を重ねて第1ゲームを先取する。第2ゲームも主導権を握った日本ペアがそのまま押し切り、早くも王手をかける。

 後がなくなったナイジェリア・ペアは粘り強い返球で対抗するが松島、張本は落ち着いたラリーで対応。最後は張本の鋭いバックハンドが決まり、日本ペアがストレート勝ちを収めた。

 今大会の張本はシングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目に出場する。試合前日の16日には現地メディアのインタビューに応じ、「3つの種目に出場するので、すべて金メダルを取れるように頑張りたいです。初めてなので、とにかく楽しみたいです」と声を弾ませた。その言葉通り、初優勝を狙う“そらみわ”は絶妙なコンビネーションで危なげなく完勝した。
 
 昨年のパリ五輪で日本女子の団体銀メダルに貢献した16歳には、卓球王国からも熱い視線が注がれている。中国メディア『網易』は「日本の卓球チームの総合的な強さは世界トップクラスだ。長年にわたり、中国卓球チームの強力なライバルのひとつとなっている」と紹介。特に日本女子の寸評では張本美和、早田ひな、大藤沙月の名前を挙げ、「現在の日本の女子卓球選手はいずれも優秀な逸材ばかりだ。特に張本智和と美和は素晴らしい選手である。この兄妹の強さは日本卓球チームのナンバーワンの主力と言える」と記し、中国にとって軽視できない存在だと断言している。

 同メディアは「今回の世界卓球ドーハでは、特に張本美和が明確な目標を掲げている。彼女は3つの種目すべてで金メダルを狙っており、大きな目標と理想を持っている」と伝え、彼女の底知れぬポテンシャルを強く警戒している。

 同じく中国ニュースサイト『捜狐』は開幕前に「16歳の日本の卓球スター」と異例の特集を組み、今大会のヒロイン候補として取り上げている。記事では「日本の現役最年少の代表選手である張本美和は、現在世界ランキング6位につけている。これは日本勢の中でトップだ。彼女はマカオ・ワールドカップで王曼昱と7ゲームにわたる激闘を演じ、3-4で逆転負けしたものの、張本は重要な場面で年齢以上の落ち着きを見せた」と、その才能を高く評価。さらに、「中国選手との対戦では、以前ほど簡単に負けることはなくなった」と言い切ったメンタルの強さに脱帽している。

 卓球王国からも一目置かれる存在の張本。スーパー女子高生の活躍に要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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