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「ユウキはやれる」レッドブル首脳が残留示唆も...立ちはだかる、1つの“絶対条件”&弟分の存在「マックスと同じ。とにかく信じられないほど速い」

THE DIGEST編集部

2025.05.23

少しのミスが命取りになる“ドライバーズサーキット”モンテカルロ市街地コースで上位入賞に挑む角田。(C) Getty Images

少しのミスが命取りになる“ドライバーズサーキット”モンテカルロ市街地コースで上位入賞に挑む角田。(C) Getty Images

 レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士が、独メディア『sport.de』の取材に応じ、角田裕毅の将来についてコメント。「ユウキはやれる」という前向きな評価とともに、若手の台頭が目覚ましいなかで求められる厳しい条件を語った。

【動画】ピットスタートからついに入賞圏内へ!角田裕毅がヒュルケンベルグをオーバーテイクするシーン
 エミリア・ロマーニャGPで、ピットレーンスタートから運に恵まれて見事10位入賞を果たした角田について、「非の打ちどころのないレースをした」と絶賛したマルコ博士。角田のレッドブルでの今後を聞かれると、「ユウキはやれる。それはレースでの走りを見れば明らかだ。感情的なタイプだが、それが強さにもなる」とカーナンバー22の才能に期待感を表した。

 一方で予選での大クラッシュについては「ユウキのドライビングミスだった」と冷静に評価。そして、「ミスは絶対に許されない。そこが全てだ」と残留のためにクリアすべき“課題”を角田に与えた。

 続けて重鎮が言及したのは、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)のポテンシャルの高さだ。角田がレッドブル移籍を果たした第3戦日本GP以降の5戦で、中団チームながら角田と同じ7ポイントを獲得している若き才能に、マルコ博士は以下のように賛辞を送った。

「ハジャーは今季の大きなサプライズのひとつだ。開幕戦のミスを除けば、最初から速さを見せており、ほとんどのサーキットで走行経験が乏しかったにもかかわらず、3周も走ればパフォーマンスを発揮していた。これはマックス(・フェルスタッペン)と同じだ。毎回のようにQ3に進出し、ポイントを取っている。目立たず華こそないが、とにかく信じられないほど速い」

 マルコ博士は、そんなハジャーについて「経験さえ積めば、トップチームの候補になりうるのは明らかだ」と断言。現レッドブルドライバーである角田の座を脅かす存在であると示唆した。

 レッドブルのドライバー・ラインアップは競争が激しく、結果と安定感が求められる。角田が今後もF1トップチームの一角に残り続けるためには、速さだけでなく冷静さと堅実さが欠かせない。今後も続くシーズンのなかで、いかにミスを少なく自らの価値を示し続けるか。そして、背後に迫る才能ある若手の影に打ち勝てるか──角田の戦いは続いていく。

構成●THE DIGEST編集部

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