卓球王国が小さくない"危機感"を抱いている。
現地5月17日から25日までカタール・ドーハで開催された卓球の世界選手権は最終日に行なわれた男子ダブルス決勝で篠塚大登/戸上隼輔ペアが台湾の高承睿/林昀儒ペアを3-2で下し、この種目での日本勢で64年ぶりの金メダルに輝いた。一方、中国は4種目で頂点に立ち盤石の強さを誇示したかにみえたが、母国では厳しい論調が展開されている。
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中国のポータルサイト『捜狐』は混合ダブルス決勝後、一本の記事を配信。「中国卓球の優位性は衰えつつあるのか? 代表チームは世界選手権で海外勢との対戦で9試合に敗れている。一体何が問題なのだろうか?」と提言。白熱した議論を巻き起こしている。
記事では男子ダブルスで中国ペアが2組とも準々決勝で敗れて50年ぶりのメダルなしという衝撃的な結果に終わったことに触れながら、「中国代表の主力選手がドーハでの海外戦で9試合に敗れたことがファンの間で議論百出となっている。統計によると、卓球代表チームは男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5つの種目すべてで敗北したのだ」と、受け入れ難い事実だと報じている。
王国が悲嘆するのも無理はない。今大会、女子シングルスでは世界ランク4位の王芸迪が伊藤美誠に敗れてベスト8止まり。混合ダブルスでは世界ランク1位の林詩棟/蒯曼ペアが同21位の吉村真晴/大藤沙月ペアに準々決勝でまさかの敗北。格下相手に苦杯を喫した。
ライバルの日本だけではない。男子シングルスでは梁靖崑が準決勝でブラジルのウーゴ・カルデラノと対戦し、フルゲームまでもつれた。中国から駆けつけた応援団の声援で1-3のビハインドから猛反撃してゲームカウントをタイに戻す意地をみせたが、最後はカルデラノのバックドライブに屈して決勝進出を逃すと、会場の甲高い応援は落胆の悲鳴に変わった。また、女子ダブルスでは優勝候補だった銭天一/陳幸同がドイツ・ペアに敗れ、2回戦で姿を消す大波乱が起きた。
過去に例のない苦戦続きに同メディアは「女子シングルスで中国のトップ4独占の望みは打ち砕かれた。女子ダブルスでは、今回の世界卓球で前例のない課題に直面した。男子卓球チームにとっては1975年以来、最悪の記録となった」と悲嘆を隠せない。
さらに、「男子チームの総合的な優位性は著しく低下している一方で、女子チームは主に孫穎莎と王曼昱の活躍に頼っている」と指摘。「男子チームの世代交代が心配であり、女子チームはまだ目を引くような超新星を生み出していない」とも述べている。
3年後のロサンゼルス五輪では団体戦が消滅し、代わりにダブルスが正式種目として復活する。卓球王国からすれば金メダルの数を増やすビッグチャンスだが、今大会の成績だけをみればダブルスで相当苦戦を強いられており、現状の中国にとって争いは厳しいと論じている。
日本を含めて海外チームがレベルアップするなか、王国は絶対的地位が脅かされているのをヒシヒシと感じているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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王国が悲嘆するのも無理はない。今大会、女子シングルスでは世界ランク4位の王芸迪が伊藤美誠に敗れてベスト8止まり。混合ダブルスでは世界ランク1位の林詩棟/蒯曼ペアが同21位の吉村真晴/大藤沙月ペアに準々決勝でまさかの敗北。格下相手に苦杯を喫した。
ライバルの日本だけではない。男子シングルスでは梁靖崑が準決勝でブラジルのウーゴ・カルデラノと対戦し、フルゲームまでもつれた。中国から駆けつけた応援団の声援で1-3のビハインドから猛反撃してゲームカウントをタイに戻す意地をみせたが、最後はカルデラノのバックドライブに屈して決勝進出を逃すと、会場の甲高い応援は落胆の悲鳴に変わった。また、女子ダブルスでは優勝候補だった銭天一/陳幸同がドイツ・ペアに敗れ、2回戦で姿を消す大波乱が起きた。
過去に例のない苦戦続きに同メディアは「女子シングルスで中国のトップ4独占の望みは打ち砕かれた。女子ダブルスでは、今回の世界卓球で前例のない課題に直面した。男子卓球チームにとっては1975年以来、最悪の記録となった」と悲嘆を隠せない。
さらに、「男子チームの総合的な優位性は著しく低下している一方で、女子チームは主に孫穎莎と王曼昱の活躍に頼っている」と指摘。「男子チームの世代交代が心配であり、女子チームはまだ目を引くような超新星を生み出していない」とも述べている。
3年後のロサンゼルス五輪では団体戦が消滅し、代わりにダブルスが正式種目として復活する。卓球王国からすれば金メダルの数を増やすビッグチャンスだが、今大会の成績だけをみればダブルスで相当苦戦を強いられており、現状の中国にとって争いは厳しいと論じている。
日本を含めて海外チームがレベルアップするなか、王国は絶対的地位が脅かされているのをヒシヒシと感じているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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