F1元王者のニコ・ロズベルグ氏は自身が解説を務める専門局『Sky』の番組に出演した際、順調な新人シーズンを送っているアイザック・ハジャー（レーシングブルズ）はレッドブル入りを断るべきだと主張した。

【画像】モデルや女優ら大物がズラリ…パドックを彩るF1ドライバーの“美しき妻や恋人たち”に注目！ 　ハジャーはここまで21ポイントを獲得、ランキング９位と好成績を残しており、レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士からも「ビッグサプライズだ」とそのパフォーマンスには賛辞が送られている。開幕時のチームメイトで、シーズン途中にトップチームへの移籍を果たした角田裕毅が苦戦しているなか、安定した走りを見せているハジャーが次の昇格候補になるとの声も強まっている。

　しかしロズベルグ氏は「もし今、僕がハジャーの立場にいて、もしチームが（昇格について）言及し始めたら、文字通り辞退するだろう」とそれがハジャーのためにならないと示唆。「できるだけ強く断わるんだ。彼はレーシングブルズと素晴らしい仕事をしていて、素晴らしいポジションにいる。ただ一言、『まさか』と言うだけで良い。断るべきなんだ」と強調した。

　その理由について同氏は、角田をはじめとする歴代のレッドブルのセカンドドライバーが直面してきた、「自分好みのマシンセッティングができない」という厳しい現実を持ち出して説明した。

「私自身、（なぜチームがマシンセッティングに苦労するのかを）理解に苦しんでいる。全ての状況がマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がとても特別であると示している。言えるのはそれだけだ。なぜなら、これらの人々（過去のフェルスタッペンの相棒）はみんな素晴らしいドライバーだから。彼（フェルスタッペン）は他の誰よりも別のレベルにいるように見える」

　これまでピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンといった実力のあるドライバーが“壊されてきた”レッドブルのセカンドシート。角田、そしてハジャーも破壊される運命にあるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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