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「満足いくものではない」角田裕毅の“不振”にチーム重鎮が苦言。アップデートの有無より見過ごせない成績低迷の要因「深刻なのは...」

THE DIGEST編集部

2025.06.07

不振が続く角田。さらなる奮起が求められる。(C) Getty Imaegs

不振が続く角田。さらなる奮起が求められる。(C) Getty Imaegs

 F1レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は専門メディア『SPEED WEEK』で連載中のコラムを更新。トリプルヘッダーでわずか1ポイントしか獲得できなかった角田裕毅の走りを「明らかに満足いくものではない」と厳しく評価した。

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 直近のレースで不振にあえぐ日本人ドライバーについて、マルコ博士が「深刻だ...」と指摘したのは、予選でのパフォーマンスだ。フリー走行の時点では相棒のマックス・フェルスタッペンにラップタイムでコンマ1秒差まで詰め寄る場面があるにもかかわらず、予選を迎えるとその差が一気に拡大してしまう。事実、3連戦で予選Q3進出は“ゼロ”。クラッシュによるタイム未計測も含めると、2度も最後尾スタートを経験している。

 その原因については、3連戦初戦のエミリア・ロマーニャGP予選(現地5月17日)での大クラッシュによりフロア等のアップデートパーツを破損させた点を挙げる声が少なくないが、マルコ博士は「成績低迷の決定的な要因ではない」と考えている。むしろ、チームの重鎮は、角田の改善点を「プレッシャー」「適応」という2つのキーワードを用いて次のように説明した。

「予選はプレッシャーがかかるセッションであり、(角田は)そのプレッシャーに苦戦している。さらに、マックスほど早く(セッティングを変更したマシンに)適応できないという現実もある。マックスは『慣らし時間』を必要としないんだ」

 ただし、マルコ博士は角田がマシンのセットアップを固めるのには、まだ時間が必要だと理解しており、「(角田は)その時間を得られるだろう」とコメント。さらに、「シーズン終了までマシンに乗ると想定している」と話し、少なくとも今季いっぱいまでは角田に“猶予”を与えると示唆した。

 スポーツ専門メディア『Last Word On Sports』によると、マルコ博士は旧仕様のマシンによって「ユウキはコンマ2~3秒を失っている」とコメントを残している。ゆえに、少しでもパフォーマンスを改善するため現地6月13日から開幕するカナダGPから再投入される見込みのフロアパーツが角田に好影響を与える可能性は高い。

 しかしそれ以上に、改良され続けるマシンに角田自身がどれだけ適応できるのか、そしてプレッシャーに打ち勝つだけの自信を持てるかどうかが、今後の勝負の鍵を握るかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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