五輪銅メダリストの母を持つ“超大型ルーキー”が、世界の舞台に果敢に挑んでいる。

　2012年ロンドン五輪で女子バレーボール日本代表として活躍した大友愛。その長女である秋本美空が、現地６月４日から始まった『ネーションズリーグ』でシニア代表デビューを果たした。

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　記念すべきデビュー戦となったオランダ戦で初得点をマーク。８日に行なわれたドミニカ共和国戦では自身初となるブロックポイントも決め、初代表ながら着実に爪痕を残している。

　現在18歳の秋本は、今年１月の春高バレーでは共栄学園の主将としてチームを19年ぶりの優勝に導いた実績を持つ。そんな彼女が、国際舞台でもその実力を証明し始めている。

　ドミニカ戦の第２セット、２点ビハインドの13-15の場面でコートイン。強烈なスパイクで即座に得点を決めると、16-18とやはりビハインドの場面では、相手のスパイクを完璧にブロック。日本に勢いをもたらし、流れを引き寄せた。
  　その結果、日本は１セットも落とすことなく３-０（25-19、25-21、25-9）のストレート勝ちを収めた。試合後のフラッシュインタビューでは、ブロックを決めた瞬間について「嬉しかったです」と笑顔で振り返り、以下のように心境を話している。

「相手の方が全然身長が高いのに自分の手に当たったのがすごくびっくりしたんですけど、（中川）つかささんも『ブロックの場所が良かったよ』とか言ってくれたので、ここで合ってるんだなと自信になりました」

　最年少ながら堂々と世界の強豪と渡り合う秋本は、「試合を通してチームはすごく良くなっているので、香港に行っても良い流れを崩さず、コンディション整えて試合に挑みたいなと思います」と現地18日（日本時間18時）から始まる第２週・香港ラウンドへの意気込みを語った。

　母親譲りのセンスと、自ら磨いた攻撃力を武器に、世界に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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