現地６月６日、バレーボールのネーションズリーグはカナダ・オタワで女子の予選ラウンド第２戦が行なわれ、世界ランク７位の日本はセルビア（同10位）に３-０（25-19、25-21、25-13）で勝ち、開幕２連勝を飾った。
【動画】日本が開幕２連勝！セルビア戦ストレート勝ちの瞬間

　若手主体だったとはいえ、世界選手権連覇中の強豪を日本は攻守で圧倒した。和田由紀子が両チーム最多18得点を挙げ、新エース候補の佐藤淑乃が14得点、キャプテンの石川真佑が10得点。ひとりに偏らず複数の選手が効果的に得点を奪い、セルビアをねじ伏せた。

　この試合、第３セット23-12と大きくリードした場面で代表最年少の18歳・秋本美空が途中出場。初戦のオランダ戦に続きコートに立った。前回で代表初得点を挙げ２点目が期待されたが惜しくも奪えず。それでもフェルハト・アクバシュ監督が期待を寄せる将来の大型アタッカーは代表２戦目で一歩ずつ世界を肌で感じている。

　この試合は動画配信サービス「U-NEXT」でも生配信され、解説席には美空の母親で2012年ロンドン五輪銅メダリストの大友愛さんが出演していた。娘が途中出場すると、大友さんは「どーしよ！ どーしよ！」と動揺の声を上げたものの、「周りのみんなが（美空を）思い切りプレーさせてくれるところを感じているので、美空自身も思い切りやろうという気持ちでコートに入っていると思います」とコメント。解説として落ち着いた口調で娘のプレーを見守った。
  　試合後には勝利インタビューに美空が登場。大友さんが「美空、お疲れ～」と労うと、「お疲れ様」と照れくさそうに笑顔で返した。途中出場した場面について質問されると、「高さでは勝負できないから、テクニックが重要になると思った」と自身のプレーを振り返った。

　実況アナウンサーからインタビューの感想を振られた大友さんは「すごい緊張しました」と漏らしつつ、「敬語がいいのか迷いましたけど、受け答えもすごくしっかりしていましたね」と、日の丸を背負う娘の勇姿を嬉しそうに語った。

　開幕２連勝で最高のスタートを切った日本。次戦は地元カナダ（日本時間８日午前５時）と激突する。　

構成●THE DIGEST編集部

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