モータースポーツ

「なぜツノダのためにもう少し速くできないのか」とFIAスチュワードが疑問。一方、角田自身にも「どんな扱いづらいマシンにも対応するべき」

THE DIGEST編集部

2025.06.13

「RB21」で好成績が残せていない角田。(C)Getty Images

 FIAのスチュワードを務めるデレック・ワーウィック氏は、レッドブルのマシン「RB21」がマックス・フェルスタッペン以外のドライバーにとって「グリッド上で群を抜いてもっとも難しい車」であり、角田裕毅が快適に走れるようにセットアップを変更すべきだと主張。また、角田自身のさらなる奮起も求めた。

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 英専門メディア『PlanetF1』によると、ワーウィック氏はRB21について、「どこもかしこもオーバーステアしている。それがマックスの好きなところだけど、あのクルマに乗っている他のドライバーは誰も同じように運転できないんだ」と特有の難しさに言及した。

 また、「もし私がチーム代表でも方向性を変えないだろう」とフェルスタッペンの意向を優先するマシン開発に理解を示しつつも、「なぜユウキのためにマシンのセッティングを少し変えて、もう少し速くできないのか少し不思議だ」と角田が本来の実力を発揮できるようなマシンを提供できていない現状に疑問を呈した。

 一方で、角田の奮起も必要だと厳しい見方を示すワーウィック氏。「アンダーステア​​が好きな人もいれば、オーバーステアが好きな人もいる。でも、グランプリドライバーである彼らは世界最高峰。どんな扱いづらいマシンにも対応するべきだと思う」と期待を込めた。

 スペインGPではフリー走行1回目から一貫してマシンのグリップ不足を訴えていた角田。レース後のテスト走行やシミュレーターによってマシンのセッティング修正と角田自身のマシンの習熟がどこまで進んだのか、その答えは今週末明らかになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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