F１第10戦のカナダ・グランプリ、レッドブルの角田裕毅は18番グリッドからスタートした決勝で12位に終わり、３戦連続でポイント獲得を逃している。

【動画】角田裕毅、アルボンを抜き去り一時ポイント圏内に浮上したシーン 　フリー走行３回目で赤旗中にオスカー・ピアストリ（マクラーレン）を追い抜いたことで10グリッド降格のペナルティーを受けた角田。彼はデブリを避けるための適切な行動だったとして、「馬鹿げたペナルティー」と不満を露にしたが、予選は11番手で、レースでの追い上げを見れば、入賞は十分に可能だっただけと考えられるに、悔やまれる判断だった。

　各国の専門メディアによるこの週末の角田の評価を見ると、英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で及第点に満たない「５」を与え、「角田にとって、またしても残念な結果になった。再びQ３進出を逃し、さらに赤旗違反によってグリッド降格のペナルティー。これは確かに厳しい裁定だったかもしれないが、彼はこれでチャンスを台無しにしてしまった」と寸評を綴っている。

『RACE FANS』の採点はさらに低い「４」止まりで、「もしFP３でのトラブルがなければ、ポイント獲得は可能だった」とだけ記述。一方、同国のF１専門サイト『PLANETF1.COM』は「５」を付与し、以下のように厳しい評価を見解示した。

「『予選はぐちゃぐちゃだったけど、決勝はクリーンなレースができた』と語る角田だが、それでも12位フィニッシュが精一杯。扱いづらい『RB21』をドライブしていたことを考えれば、他にどうすれば良かったのかを想像するのは難しい。とはいえ、これはマックス・フェルスタッペンのこれまでのチームメイト全員に言えることではあるが、彼が表彰台に上がる一方で、角田が一貫してポイント圏外で終わっていることを正当化することも、やはり難しい」

　続いてオランダのF１専門サイト『RN365』は、「角田は現在、レッドブルで上手くかみ合っておらず、非常に苦しんでいる。FP３でペナルティーを受け、予選前から大きなプレッシャーがかかることとなり、Q２敗退……。唯一のポジティブな点は、18番グリッドから11位まで追い上げたことだ。とはいえ今回もまた、ポイント獲得には至らなかった」とネガティブに寸評を締め、採点は「4.5」としている。