６月18日、バレーボールのネーションズリーグは女子の予選ラウンド第２週が香港で開幕し、日本はタイと対戦した。日本は立て続けに２セットを落として窮地に立たされたものの、第３セットから連取してフルセットでの逆転勝ちを収めた。劇的な勝利にオフィシャルサイトも驚きを隠せなかった。
【動画】0-2から劇的な大逆転勝利を飾った日本女子バレー。和田由紀子が最多29得点

　予選ラウンド第１週は４試合すべてストレート勝ちを飾った日本。しかしこの日は、第１セットを18-25で初めて落とすと、第２セットも23-25と競り落としてしまった。

　まさかの展開に暗雲が漂ったが、日本はパリ五輪代表の23歳・和田由紀子が大爆発。コート左右から強烈なスパイク、さらに力強いサーブを駆使して得点源となり日本が息を吹き返し連続でセットを取り返した。

　最終セットは金星を狙うタイの粘りに苦戦するも、ここでも背番号13のアタックが炸裂。和田は両チーム最多29得点を挙げる大車輪の活躍で、日本が５セットまで及んだ激戦を制した。
  　ネーションズリーグをはじめ世界選手権など国際大会を主催する『Volleyball World』の公式サイトは日本を逆転勝利に導いた和田を最も活躍したプレーヤーとして挙げている。記事の中で「23歳のアウトサイドヒッターは、ブロック３本、エース２本、そしてオフェンスで24得点を記録し、合計29得点でこの試合の得点王に輝いた」と絶賛の言葉を送った。

　日本を率いるフェルハト・アクバシュ監督は和田の活躍に触れつつ、「序盤は苦しんだが、そこから巻き返すことができた。タイは素晴らしいスタートを切ったが、我々は自分たちのバレーボールを信頼していた。そこから素晴らしい逆転劇だった」と、チームを称えた。

　日本は明日20日に前回決勝で敗れたイタリア、21日にはアジアのライバルである中国、22日にはチェコと強豪との連戦が続く。５戦無敗で突っ走っている日本の真価が問われる。

構成●THE DIGEST編集部

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