バレーボール

「ベスト8進出に黄色信号!」王者フランスがティリ監督率いる日本に惜敗! 歴史的敗北に仏紙も衝撃「ドラマチックな展開」【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2025.06.27

母国フランスを東京五輪金メダルに導いたティリ氏。現在は日本の指揮官を務める。(C)Volleyball World

 現地6月26日、ブルガリア・ブルガスで行なわれたバレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子予選ラウンド第2週・第2戦で、日本代表が大金星を挙げた。東京、パリ五輪金メダリストを擁するフランスに対し、フルセットの末に勝利を収めた。

【動画】守備力を軸にフランスを圧倒!主力欠く日本が大金星

 第1セットは宮浦健人らの活躍で日本が先取。第2・3セットはフランスのエース、トレボール・クレブノの強打に苦しみ連取を許す。

 崖っぷちの第4セット、日本は途中出場の大塚達宣や山崎彰都が勝負どころで決め、フルセットへ持ち込む。そして最終セットは、終盤まで一進一退のシーソーゲームに。日本が一歩リードすると最後は宮浦がサービスエースを決め、劇的勝利を掴みとった。

 一方で2セット連取からの逆転負けに、フランス国内メディアは衝撃を受けている。地元紙『La Nouvelle République』は、「フランス代表がロラン・ティリ率いる日本に苦戦」と報じ、「これで戦績は3勝3敗。ベスト8進出に黄色信号」と危機感をあらわにした。
 
 特に注目されたのは、現在日本代表を率いるロラン・ティリ監督の存在だ。同紙は「ロラン・ティリ監督は、東京五輪でフランスを初の金メダルに導いた名将であり、その彼が今は日本の指揮官として古巣を破るという、ドラマチックな展開となった」と驚きを持って伝えた。

 また、「日本は守備力を軸にプレーの質を大きく引き上げ、第4セットからフランスを圧倒した」「日本は、2024年のVNL決勝でフランスに1-3で敗れた雪辱を果たした」などと、日本の進化を高く評価した。

 さらに同記事では、「現在6位につけるフランスは、開催国・中国(13位)が自動的にファイナルラウンドに進出することを踏まえると、最低でも予選ラウンドで7位以内に入る必要がある。前回チャンピオンとして、その座を守るためにも次戦以降の巻き返しが求められる」と指摘。母国の奮起を促した。

 石川祐希や高橋藍といった主力を欠くなかで、王者フランスを打ち破った日本。激闘の末に収めた勝利は、相手のすべてを知るティリ監督だからこそ成し得た、まさに"歴史的勝利"と言える。

構成●THE DIGEST編集部
 
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