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ラグビー

本田圭佑の強気と南ア代表コルビの爆走に学ぶ “小さな新星”石田吉平はラグビー日本代表に新風を起こせるか

向風見也

2025.06.27

パリ五輪には7人制ラグビーで参加した石田(右)。写真提供:JRFU

パリ五輪には7人制ラグビーで参加した石田(右)。写真提供:JRFU

 自分らしさがわかっている。

 今年6月にラグビー日本代表へ初選出された石田吉平は、身長167センチ・体重74キロの24歳。トップレベルのステージにあっては小柄ながら、タッチライン際のウイングに入って細かいステップと加速力で防御をかいくぐる。大型選手たちの防御網から独自の抜け道を見出す。

【動画】石田が北村を追いかけ大激走! 惜しくもトライ阻止はならず...(4分26秒~)
 バネと積極性も売りだ。長身選手との空中戦へも、強いランナーへのタックル局面へも果敢に挑む。
 
 今季、所属する横浜キヤノンイーグルスは、国内リーグワンでやや苦しんだ。前年度より順位を4つ落とし、12チーム中8位に終わった。

 途中、中盤のうちに大差をつけられるゲームもあったが、主力になりたての石田はへこたれずに身体をぶつけた。

「自分が一番フレッシュ。自分たち(若手)からアクションして、チームを元気づけないと意味がない。80分が終わるまでは諦めない」

 今度の日本代表がターゲットとする対ウェールズ代表2連戦へも、こう意気込んでいた。

「(向こうは)こういう自分みたいな相手と対戦したことはないと思うので、低さ、テクニックを使っていきたい。こっちからしたらチャンスです」

 いわば転向組のひとりでもある。

 昨年まで7人制ラグビーに専念し、21、24年にはその日本代表としてオリンピックに出た。直近のパリ大会では主将を務めた。

 7人制といまプレーする15人制と、似て非なる競技と言われる。どちらも同じ大きさのグラウンドを使いながら、試合時間やプレーする人数が異なるからだ。

 もっとも24年秋に15人制へコードチェンジした石田は、イーグルスのレギュラーとして爆発。『超速ラグビー』を謳うエディー・ジョーンズヘッドコーチに見込まれ、6月上旬の候補合宿などを経て正代表に名を連ねた。

 ロールモデルにされるのはチェスリン・コルビだ。

 大型選手を揃えワールドカップ2連覇の南アフリカ代表にあって、身長172センチ、体重82キロと小さくともウイングとして爆走また爆走。目下、東京サントリーサンゴリアスに所属するこの31歳を引き合いに出し、ジョーンズはこう発破をかけるようだ。

「『そこ(コルビ)を超えるのも、超えられないのも、自分次第』『テストマッチで活躍できるポテンシャルはある。それを引き出せるかも、自分次第』とも言われています」
 
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