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堀米雄斗、Xゲームズで“絶対王者”を破り逆転優勝「大一番でユウトがやってのけた」6度目Vに現地大熱狂「世界最高のスケーターだってことに誰も異論はない」

THE DIGEST編集部

2025.06.30

Xゲームズで6度目の優勝を果たした堀米雄斗。(C)Getty Images

 パリ五輪のスケートボード男子ストリートで2大会連続の金メダルを獲得した堀米雄斗が現地6月28日、米ユタ州ソルトレークシティで開催のアクションスポーツの国際大会『Xゲームズ』の男子ストリートに出場し、通算6度目(ストリートで4度、ベストトリックで2度)の優勝を掴んだ。

 今大会には堀米の他、Xゲームズで通算15個(ストリート11個、ベストトリック3個、リアルストリート1個)の金メダルを獲得している"絶対王者"ナイジャ・ヒューストン(アメリカ)や過去に米メディア『Fox Weekly』の「史上最も影響力のあるスケートボーダー15人」にも選ばれたベテランスケーターのライアン・シェクラー、米カリフォルニア出身の期待の15歳ジュリアン・ アリアルディなど12人がエントリーした。

 今回は「バンプ to レール(傾斜のあるセクションからレールに乗り移るもの)」や「ショータイム」と呼ばれる大きなセクション、また高難度だが技を仕込める小さめのレールなどが会場に用意された。その中で、12人の選手がそれぞれ3本ずつランを行ない、最も高い得点を出した1本のランで順位を競う形式だ。
 
 ラン1本目、堀米はノーリー系の技で、まるで「AIのようだ...」と実況が表現するほどの完成度の高いライディングを次々と披露。安定した滑りで91ポイントを獲得し、暫定2位(暫定1位は93.00ポイントのヒューストン)につけた。

 1本目、その他のライダーは今大会のセクションに苦戦し、同大会前に注目を集めたベテランのシェクラーも29.00ポイントと得点を伸ばせず、12人中5人が40ポイント以下というスタートとなった。

 そんな中、会場を沸かせたのが、15歳のアリアルディだ。序盤からバックスミス(後ろトラックをレールに乗せ、前トラックは障害物の外側に浮かせた状態)やトレフリップ(360度キックフリップ)など、レジェンド揃いの試合で堂々たる演技を披露し、80点をマーク。ヒューストン、堀米に続き、暫定3位に躍り出た。

 ラン2本目は、暫定2位の堀米が84.00ポイント、同1位のヒューストンは82.00ポイント、同3位のアリアルディは72.33ポイントをそれぞれマーク。堀米は、次のライディングでヒューストンがラン1本目で残した93点を上回るライディングを見せる事ができなければ、このまま試合が決まることになる。

 ラン3本目はアリアルディが87.33ポイントをマーク。その後、登場した堀米は、トレフリップからスタートし、バック360ショービット、ノーリーノーズスライド、ノーリー360リップ→ノーリーフロントヒール、ノーリーバックノーズブラントなど、高難易度のトリックを最後までメイクし、会場を沸かせた。

【動画】Xゲームズで6度目V・堀米雄斗が披露した圧巻トリック!
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堀米のラン3本目の演技に現地大熱狂...「本物のストリートスケーター」