モータースポーツ

「レースでは完全に存在感を失った」 英国GPの角田裕毅に各国メディア低評価…予選の改善で「ある程度の進歩はあった」とも

THE DIGEST編集部

2025.07.09

英国GPでは15位に終わった角田。またしても不本意な結果に終わった。(C) Getty Imaeges

 F1第12戦のイギリス・グランプリで、レッドブルの角田裕毅は15位に終わり、5戦連続で入賞を逃している。

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 予選はエンジンのパワー不足で12番手でQ2敗退を喫したものの、好感触を掴み、さらにオリバー・ベアマン(ハース)のペナルティーによって11番グリッドに繰り上がったこともあり、レッドブル昇格後4回目のポイント獲得が期待されたが、悪コンディションの中で徐々にペースを落とし、23周にはベアマンとの接触で過失を問われて10秒のタイムペナルティーを科せられ、2週続きで完走車の中では最下位フィニッシュ、そして唯一の周回遅れとなった。

 またしても失意のレースとなってしまった日本人ドライバーに対しては、やはり各国の専門メディアからは軒並み厳しい評価が下され、英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で「4」を与え、「ユウキは引き続きレッドブルで苦戦している。予選では速さを見せたが、パワーの喪失がQ3進出を阻んだ。レースではチームメイトのマックス・フェルスタッペンと同様にペースで苦しみ、さらにベアマンとのインシデントでペナルティーも受けてしまった」と、彼の週末を振り返っている。

『TOTAL MOTORSPORT』の採点も及第点からは程遠い「4.5」で、「角田にとっては忘れたい週末となった。変わりやすい天候に翻弄され、接触事故を引き起こしたとしてペナルティーも受け、その後は立て直すことができなかった」。『RACE FANS』も「予選についてはある程度、情状酌量の余地があったが、再び不甲斐ないものとなったレースにおいては、それは適用されない」と厳しく評し、採点は「4」止まりだった。

 同国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は「4.5」を付与し、「ユウキにとっては、またしても厳しいレースに。不安定な『RB21』をコース上に留める技術は、フェルスタッペンほどはなかった。さらに悪いことに、ベアマンに接触したことでタイムペナルティーを受け、周回遅れでフィニッシュした唯一のドライバーとなってしまった」と、寸評は厳しい内容となっている。

「3.5」という低採点としたのはオランダのF1専門サイト『RN365』で、「レース後、角田は落ち込んだ様子を見せていた。唯一の周回遅れとなったドライバーだが、公平に見れば、Q1敗退を避け、11番グリッド(12番手から繰り上げ)を獲得するなど、予選では健闘した。しかし、レースでは順位を落とし、他車への接触でペナルティーも……。まるで『F1から少し離れて休みを取ることが必要なドライバー』にも見えた」と綴った。
 
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「2人目のレッドブル・ドライバーを評価するのは依然として難しい」