2025年のF1も前半戦となる12レースが終了した。これまで４人のウィナーが誕生し、コース内外でさまざまなドラマも繰り広げられるなか、キャリア初のシーズンを戦う若きドライバーたちの走りにもファンやメディアから視線が注がれている。

　仏モータースポーツサイト『MotorsInside』が現地時間７月11日配信のトピックのなかで、今季レギュラーシートを得たルーキーたちのここまでのパフォーマンスを振り返った。

【画像】モデルや女優ら大物がズラリ…パドックを彩るF1ドライバーの“美しき妻や恋人たち”に注目！ 　最初に名前が挙がったのは、すでに目覚ましい活躍を見せているキミ・アントネッリ（メルセデス）だ。同メディアは、「わずか18歳ながら、アンドレア・キミ・アントネッリは驚くべき前半戦を過ごしている」と説きながら、ここまでの獲得63ポイントやカナダGPでの３位表彰台などのリザルトを称え、「予想をはるかに超える成績を残している」と綴っている。

　そのうえで、「このペースを維持できれば、メルセデスにとって、ルイス・ハミルトンの後継者にもなり得るかもしれない」と今後への期待も膨らませている。

　もう１人、同メディアが高く評価するのはアイザック・ハジャー（レーシングブルズ）だ。入賞５回、モナコGPでは６位に入るなど堂々たる結果を残しており、「当初、ここまでの活躍を予想した者はほとんどいなかった」と説明。さらに、「その冷静さとスピードはすでに評価され、2026年のレッドブル昇格の噂も囁かれている」として、こちらも将来性の高さを強調する。

　また、オリバー・ベアマン（ハース）に対しても、「目立たないが堅実」と評しながら、「まだその才能を大きく輝かせてはいないが、非常に安定した走りを見せている」として及第点を与えている。

　一方では、トップカテゴリーの壁に苦しんでいるドライバーへの評価も。シーズン序盤でレッドブルから“降格”となったリアム・ローソン（レーシングブルズ）には、「陣営内での将来は不透明だ。レッドブルで２戦走っただけで降格され、自信を大きく失う結果となった」と指摘する。

　そして、エミリア・ロマーニャGPよりシートが与えられたフランコ・コラピント（アルピーヌ）についても未だノーポイントであるため、「アルゼンチン出身の彼は素質を感じさせる場面もあるが、夏までに結果を出さなければならない」と見通している。

　次戦となるベルギーGP以降、ルーキーたちはどれほどの輝きを放てるか。ここからの走りが、それぞれの未来に繋がっていくのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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