７月13日、バレーボールの最強国決定戦「ネーションズリーグ」は女子の予選ラウンド第３週・千葉大会の最終戦が行なわれ、世界ランク３位の日本はパリ五輪銅メダルのブラジル（同２位）に０-３（17-25、18-25、20-25）で完敗。日本ラウンド４戦を３勝１敗とし、通算成績は９勝３敗の３位で終えた。

【画像】ストレートで敗北。９勝３敗３位の成績で決勝ラウンドへ！｜VNL千葉大会 日本女子０－３ブラジル女子

　日本は序盤からブラジルの破壊力ある攻撃に防戦一方。エースの“ガビ”ことガブリエラ・ギマラエスの強打を止められず常に先手を許す。さらに23-24シーズンからSVリーグのデンソーでプレーするロザマリア・モンチベレルにも決められ８対14と大きくビハインド。８点差になったところで日本は関菜々巳、和田由紀子に代えて中川つかさ、北窓絢音の２枚を投入。なんとか流れを変えようとするが、ブラジルの勢いが勝り第１セットを落とす。

　第２セットは和田がライトから思い切りボールを叩きつけて先制。島村春世のブロード攻撃で４対２と一歩リードするが、ブラジルがすぐさま同点。日本は和田、佐藤淑乃が連続でブロックされ、なかなか攻略法を掴めず５連続失点。フェルハト・アクバシュ監督はブラジルの高いブロックに苦戦する佐藤淑乃に代え、21歳の北窓を再び投入。点差を詰めるがブラジルのぶ厚い攻撃に突き放され、日本は２セット目も失い窮地に追い込まれる。
　
　第３セット、アクバシュ監督はスタートから北窓、秋本を起用。ミドルに山田二千華を据えて巻き返しを狙う。常にブラジルが先手をいく劣勢だったが、日本は北窓が奮闘。サーブで相手を崩し、ときにはレフトからのスパイクで４連続得点を挙げ14対15と１点差に迫る。しかし日本はブラジルの波状攻撃を止められず、最後は相手エース・ガビの強打が決まり今大会初のストレート負けを喫した。
  　今大会には世界ランク上位18か国が参加。前回銀メダルの日本はポーランドで開催される決勝ラウンド（24日）に５大会連続で進出した。同ラウンド進出が確定している８か国は以下の通り。２大会連続メダル獲得を目指す日本は準々決勝を予選６位と戦う。

＜決勝ラウンド進出国＞
日本
イタリア
ブラジル
トルコ
中国
アメリカ
ドイツ
ポーランド（開催国）

＜バレー日本女子のVNL予選ラウンド＞
■第１週　カナダ・オタワ
第１戦　○３-０オランダ　
第２戦　○３-０セルビア
第３戦　○３-０カナダ
第４戦　○３-０ドミニカ共和国

■第２週　香港
第５戦　○３-２タイ
第６戦　●２-３イタリア
第７戦　●１-３中国
第８戦　○３-０チェコ

■第３週　日本・千葉（25年７月９日～13日）
第９戦　○３-０フランス
第10戦　○３-０韓国
第11戦　○３-１ポーランド
第12戦　●０-３ブラジル

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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