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バレーボール

「すべてのスキル向上が必要」決勝Rに臨む女子バレー日本、関菜々巳が肌で感じた世界ランク上位国との“差”【ネーションズリーグ】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.07.15

セッターの関菜々巳。世界ランク上位国との差について語った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

セッターの関菜々巳。世界ランク上位国との差について語った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 バレーボールのネーションズリーグ(VNL)は女子の予選ラウンドが7月14日に終了した。世界ランク5位の日本は通算9勝3敗で3位となり、開催国のポーランドと上位7か国が決勝ラウンド(23日)に進出。日本の準々決勝は予選6位通過のトルコ(同6位)と対戦する。

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 日本を率いる39歳のフェルハト・アクバシュ監督はVNLが開幕すると、毎ラウンドで細かい選手の入れ替えを実施。試合中は状況によってキャプテンの石川真佑、セッターの関菜々巳ら主力を休ませたり、18歳の秋本美空、21歳の北窓絢音ら期待の若手を途中出場させて経験を積ませた。さらにリベロは6人も起用するなど積極的に選手を試し、新たな戦い方でファイナルラウンドに勝ち進んだ。

 13日のブラジル戦後、攻撃のタクトを振るう関は「試合は負けてしまったんですけど(●0-3)この12試合の中ですごく得るものがあった。チームとしてすごく成長した12試合だったと思います」と、予選ラウンドの戦いぶりを充実した表情で振り返った。

 予選ラウンド第2週・香港大会ではパリ五輪金メダルのイタリアとフルセットの死闘を演じ、第3週の千葉大会では世界ランク3位(当時)の強敵ポーランドを3-1で撃破した。「誰が出てもその試合ごとに活躍する選手がいて、チーム一丸となって戦えている。どんな展開になっても慌てず、プレーができているところはすごく良いところ」と、強豪相手でも臆せず自信につながっている。
 
 だが一方で、予選ラウンドを通してオリンピックや世界選手権といったメダル争いをするうえで、「すべてのスキル向上が必要」だと肌で感じる。「サーブの精度だったり、どの日であっても同じように攻めることはすごく大事。攻撃面でももっと相手の高さに対して嫌がる戦い方というか、引き出しをどんどん増やしていくことは一つ必要なことだと思う」と冷静に分析する。

 昨シーズンは世界最高峰セリエA(イタリア)に挑戦し、強豪イモコ・コネリアーノに移籍。出場機会は限られたが、「自分の世界が広がった。今までだったらレフトしかトスを上げられなかったところが、ライトもあるけどレフトっていうような選択肢が増えた」と世界トップレベルの選手たちと一緒に過ごしたことで、セッターとして大きな変化を手に入れたと声を弾ませた。

 決勝ラウンドは負けたら終わりの一発勝負。「勝てるという自信を持つこと」を強調した関は「強豪国になればなるほど、ミスは減る。終盤に自分たちからミスを吐き出すことなく、精度高くプレーし続けることが大事」と語り、新生ニッポンの司令塔としてさらなる前進を誓う。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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