７月17日、バレーボールネーションズリーグ男子の予選ラウンド第３週・第２戦（千葉ポートアリーナ）が行なわれ、日本代表はアルゼンチンにセットカウント３－２（23-25、23-25、25-21、25-23、15-13）で勝利し、通算７勝３敗とした。攻守で躍動したミドルブロッカーの佐藤駿一郎が新たな戦力として存在感を示している。
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　この日、佐藤は８得点（アタック５得点、ブロック２得点、サーブ１得点）を挙げる活躍で日本の勝利に貢献。前日のドイツ戦でスタメン出場したエバデダンラリーに代わって起用された背番号32は、「言われた時はすごくびっくりした」と語り、その時の心境をこう振り返る。

「（ロラン・）ティリ監督が認めてくれて、試合に出させてもらう機会があると思うので、出るからには楽しむということが一番だが、勝ちにこだわろうと思った」

　その言葉通り、佐藤のプレーは攻めの姿勢が全面に出ていた。第３セットの13-10とリードした場面では、強烈なサーブでエースを奪った。
  「まさかサービスエースを取るとは思わなかった。でも、相手を崩そうと思ってサーブを打っていたので、それがエースに繋がった時はすごく嬉しかった」

　身長204cmという恵まれた体格を持つ佐藤の武器は、なんといっても高い打点からのスパイクと鉄壁のブロック。「僕はスパイクを得意としている。スパイクでの得点だったり、ブロックで要所要所のタッチを取ったり、ブロックポイントでもチームを助けていけたらいいな」と自身の役割を口にする。

　ミドルブロッカーは日替わりオーダーが続いているが、「出た時にチャンスを掴み取っていくのは大事」とうなずく佐藤。試合を楽しみながら進化する25歳のさらなる活躍に期待したい。

取材・文●大田更紗（THE DIGEST編集部）

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