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フィギュア

「新たな歴史を作った」「世界を手にしてる」羽生結弦が四大陸選手権制覇、スーパースラム達成に世界から驚嘆の声

THE DIGEST編集部

2020.02.09

新たな『SEIMEI』に挑んだ羽生。 (C) Getty Images

新たな『SEIMEI』に挑んだ羽生。 (C) Getty Images

 羽生結弦が自身の手で蘇らせた平昌五輪のプログラムは、韓国の地で再び輝きを放った。

 7日に行なわれた男子シングルのショートプログラムで、羽生は『バラード1番』を演技し、世界最高値となる111・82点を叩き出した。そしてフリーでは黄緑でアレンジした新衣装で『SEIMEI』を披露。187・60点を獲得し、総合299・42点で自身初となる四艇陸選手権のタイトルを手にした。

 この結果により、羽生はシニア及びジュニアで行なわれる主要な国際大会のタイトルを完全制覇する”スーパースラム”を達成。男子では初の快挙となる。

 イタリア・メディアの『OA Sports』は「エイリアン・アタック再び。ユヅル・ハニュウはまた新たな歴史を作った。彼にとって獲得していなかったタイトルを勝ち取った」と脱帽。五輪の公式チャンネル『Olympic Channel』は、「転倒にも関わらず、四大陸選手権のタイトルを手にした」と五輪王者の挑戦を称えた。

「彼は2018年に平昌五輪で行なったプログラムを実行し、SPでは世界新記録を達成。2位に15・99ポイントのリードを付けた状態でリンクに現われた。条件が変わった同じプログラムの理想形を取り戻すため、やや手こずっていたことも確かだろう。だが、冒頭のジャンプに耐え、すぐに4回転サルコー、トリプルアクセル、3回転フリップを美しく決めた。4回転トゥループでは転倒し、完璧ではなかったにも関わらず、彼はハイレベルなスケーティングを披露し、勝利を手にしているのだ」
 
 そして、世界中のファンからも、惜しみない驚嘆と称賛の声があがった。

「彼はいつだって世界を手にしている人」
「いったいいくつのワールドレコードを手にしたら満足するのか、限界が見えない」
「私はこのプログラムが本当に好き。また演じてくれてありがとう、ユヅル」
「いつだってすばらしいユヅ。笑顔が見られて良かった」
「ワールド(世界選手権)でも、きっと笑顔を見せてね」

 前人未到の記録を打ち立て続ける羽生の次の目標は、3月16日からカナダのモントリオールで開催される世界選手権のタイトル奪還だ。アメリカのネイサン・チェンが3連覇を狙う同大会で、3年ぶりの優勝を目指すことになる。

 二度の五輪制覇を達成した伝説のプログラムに、さらに磨きをかけた羽生が本気の勝負を挑む日は、1か月半後に迫っている。

構成●THE DIGEST編集部

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