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バレーボール

「国際経験もあまりないし…」男子バレー永露元稀29歳が舞台裏でみせた謙虚さ…192cm長身セッターが世界と戦って獲得した自信【ネーションズリーグ】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2025.07.22

千葉大会では4試合中3試合スタメン出場した永露。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

千葉大会では4試合中3試合スタメン出場した永露。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 7月20日、「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ(VNL)2025 千葉大会」男子の予選ラウンド第3週・第4戦(千葉ポートアリーナ)が行なわれ、日本代表はアメリカをセットカウント3-0(25-21、25-19、25-23)で撃破。通算8勝4敗とし、決勝ラウンド進出を決めた。
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 この日は、勝っても負けても2セット以上奪えば、決勝ラウンド進出が決まる大一番だった。そんな重要な一戦でセッターを任された永露元稀は、「プレッシャーがかかったなかでの試合だったが、入りから落ち着いてしっかりトスを上げるというところを意識して臨んだ」と振り返った。

 これまで、日本代表では控えに回ることが多かったが、昨夏のパリ五輪で正司令塔を務めた関田誠大が右足関節の手術を受けて現在休養しているため、背番号21にも自分の強みをアピールする絶好のチャンスが巡ってきている。そんななか、ロラン・ティリ監督の信頼を得て、日本ラウンドでは第1、3、4戦とスタメンを勝ち取った。
 
「自分自身、国際経験もあまりないですし...。ティリさんが常に言っている『試合を通してチームを作ってほしい』っていうところで、準備期間も少ないなか、大宅(真樹)選手だったり、他のスパイカーたちがしっかりコミュニケーションを取ってくれたので、いい形で試合に臨めた」

 控え目にそう語った右腕は、ゲームを組み立てるだけでなく攻撃面でも存在感を発揮する。第1セットの14-13の場面で、チームに勢いをもたらすサービスエースを奪った。「ミス少なく、効果的に打つということをティリさんとも話しながらやっているので、ああいう結果として出るのが非常に嬉しい」と手応えを感じている様子だった。

 代表チームでの立ち位置を徐々に確立しつつある29歳は、「もちろんプレッシャーはたくさんあるが、そのなかで楽しむということをまずひとつ置いている」と試合中に重視する点を口にし、「本当に素晴らしい選手が揃っているので、自分も思い切りできているんじゃないかな」と分析した。

 今大会での逆転勝利や勝ち切った経験は、大きな自信に繋がっているという。丁寧なトス回しで世界を翻弄した身長192cmの大型セッターは、「たくさんの観客の前で、外国人相手に勝てたところは、自分にとって経験値が上がったと思う」と誇らしげな表情を浮かべていた。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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